市では、健康づくりのために様々な取組を進めています。
市民の皆さんのご協力もあり、様々なデータに取組の成果が表れています。
■令和4年度埼玉県市町村別 国保被保険者1人当たり医療費マップ
0~74歳 埼玉県 平均367,415円
◇POINT!
1人当たりの医療費は、低い水準を維持しています。
※坂戸市国保加入率21.2%(令和5年3月末時点)
※出典:埼玉県国民健康保険団体連合会ホームページ
※詳細は本紙P.2をご覧ください。
■大分県を健康長寿日本一に導いた藤内修二氏の話
H15年健康日本21 坂戸市計画策定アドバイザー
◇藤内(とうない)修二氏
・自治医科大学卒・医師
・現:大分県福祉保健部理事
自治体の医療費の比較は高齢化の影響を除くために「地域差指数※」で行いますが、坂戸市の地域差指数の20年間の推移をみると、平成18年以降、改善傾向にあり、県西部の11市の中でも最も低い水準で推移しています(図1)。
この医療費の抑制要因として、循環器疾患による医療費が全国平均や埼玉県の値を大きく下回っていることが挙げられますが(図2)、その1つの要因になっているのが、平成18年にスタートした「さかど葉酸プロジェクト」ではないかと考えます。葉酸の摂取により、動脈硬化の進行を予防し、循環器疾患の罹(り)患率の改善も報告されており、効果的な取り組みが展開されている可能性が高いと言えるでしょう。
(2/10(土)講演会より)
※1人当たり医療費について、人口の年齢構成の相違分を補正し、全国平均を1として指数化したもの
図1:埼玉県西部11市の医療費地域差指数の推移
出典:厚生労働省ホームページより作成
図2:循環器疾患の外来医療費(被保険者1人当たり)
出典:国保データベース(KDB)システムより作成
■産・官・学の協働 健康づくりの主な取組
市民の皆さん一人一人の健康づくりを支援するため健康づくりの主な取組次のような事に取り組んでいます。
(1)さかど葉酸プロジェクト
女子栄養大学と共同で、認知症や脳梗塞等の予防に効果があるといわれるビタミンB群の一種である葉酸を1日400マイクログラム摂取する運動を進めています。
※1マイクログラムは、10万分の1グラムです。
(2)坂戸市食を通じた健康づくり応援店
◇市内40店舗(67品目)
(令和6年1月23日現在)
ステッカーやのぼり旗が目印
市民の皆さんの健康づくりを食生活の面から地域で支え応援する店舗を市が認定しています。葉酸を多く摂取できるメニューや、栄養に関して工夫し、健康に配慮されたメニューを提供しています。
(3)コバトンALKOO(あるこう)マイレージ
4月から埼玉県コバトン健康マイレージに代わり始まる新アプリです
スマートフォンのアプリを使ってウォーキングを続けることで、楽しみながら健康づくりに取り組むことができる事業です。歩数に応じてポイントが獲得でき、抽せんでプレゼントが当たります。
(4)市民ボランティアの活動
◇坂戸市食生活改善推進員協議会
食を通じた健康づくりの案内人として、活動しているボランティア団体で、料理教室を開催しています。
◇市民みんなの健康づくりサポーター「元気にし隊」
市民の健康づくりについて自らできることを考え、地域に根差した様々な活動をしている市民ボランティア団体です。
・2/10(土) 元気にし隊20周年記念の健康づくりイベントを開催しました
(5)JAいるま野×女子栄養大学×坂戸市 協働プロジェクト「今日の美味しいさかど飯」
市では、レシピ動画の配信等を始めました。
JAいるま野坂戸農産物直売所出荷組合から提供いただいた旬の食材を、女子栄養大学の学生さんが考案した「とっておきのレシピ」でご紹介しています。
■今後の取組
健康づくりには、自分自身の身体をいたわることが大切です。
◇健(検)診の受診率の向上
病気の予防、早期発見・治療のため、特定健診・各種がん検診等の受診を勧めています。がん検診は国の指針で受診間隔が示され、大事に至る前にがんが発見できるようになっています。定期的にがん検診を受診することが大切です。
また、全身の健康にもつながる歯と口の健康を保つために、定期的に歯科健診を受けることも大切です。市の各種健(検)診の受診率は県と比べて低いため、引き続き、健(検)診をより多くの方に受けていただけるよう取組を進めていきます。
問合せ:市民健康センター
【電話】049-284-1621
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