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自治体の皆さまへ

予防接種と検診で子宮頸(けい)がんを予防しましょう

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埼玉県坂戸市

■子宮頸がんとは
子宮頸部にできるがんで、ヒトパピローマウイルス(HPV)の感染が原因と考えられており、20代から40代の女性が発症するがんの中で多くを占めています。
日本では毎年約1.1万人が子宮頸がんになっており、約3千人が亡くなっています。まずは、子宮頸がんの予防に有効な、予防接種と検診を考えてみてください。

■ヒトパピローマウイルス(HPV)に感染すると…
HPVは性的接触があると、女性の多くが一生に一度は感染するといわれているウイルスです。感染しても必ずがんになるわけではありませんが、感染している状態が長く続くと、一部の人でがんになってしまうことがあります。

■医師の立場からHPVワクチンの接種をおすすめします
◇栄クリニック院長 吉松栄彦(えいひこ)医師の話
皆さんにお知らせがあります。がんを予防できるワクチンがあることをご存じですか?それは子宮頸がんワクチンのことです。ワクチンでがんが予防できることは画期的なことです。
子宮頸がんはヒトパピローマウイルス(HPV)の感染によって起こります。その後、数年から10年間感染が続くとがん細胞に進行することがあります。
HPVワクチンを3回接種すると性交経験前なら子宮頸がんを9割予防し、性交経験後でも子宮頸がんを約6割予防します。カナダ、イギリスでは80%以上の女性がHPVワクチンを接種しています。接種率の高い国では令和10年までに子宮頸がん患者がほぼいなくなると言われています。
現在、小学6年生から高校1年生までの女子は無料で定期接種が受けられます。平成9年度から平成19年度生まれの女性には令和7年3月31日まで期間限定で無料で接種する機会が設けられました(キャッチアップ接種)。3回無料で接種するには、令和6年9月30日までに接種を始めることが必要です。対象者には、市から接種券の入ったお知らせが送られています。
今一度確認し、平成9年から平成19年度生まれの未接種の女性はHPVワクチンの接種を開始してください。もちろん、定期接種対象者も順次接種することをお勧めします。HPVワクチンはHPV関連の他のがんにも効果があります。ぜひご検討ください。

■〈無料〉定期予防接種
対象:
・1 小学6年生~高校1年生相当の女子
・2 平成9年4月2日~平成20年4月1日生まれの女性(令和7年3月31日まで)

◇ワクチンと検診で防ぐ、子宮頸がん
ワクチンだけで子宮頸がんを完全に予防できるわけではありません。20歳を過ぎたら2年に1回定期的に検診を受け、早期発見を心がけることが大切です。
子宮頸がん検診では、子宮頸がんになる一歩手前の上皮内(じょうひない)がんの段階で発見することができ、適切な治療により、子宮頸がんへの進展や、転移を防ぐことが可能です。

◇検診内容
・医師による診察
・専用のブラシを用いて子宮頸部の細胞をこすって採取し、顕微鏡で調べます。
検診をご希望の方には、申込み後に受診券を送付します。また、平成15年4月2日~平成16年4月1日生まれの方については、5月中旬に無料のクーポン券をすでに送付しています。この機会に検診を受けましょう。

問合せ:市民健康センター
【電話】049-284-1621

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