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特集 新しい須賀小学校地域拠点施設をみんなで考える

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埼玉県宮代町

町民の皆さんによる話し合いを重ねながら、須賀小学校地域拠点整備の基本計画書が策定されました。本紙写真は公開シンポジウム開催時のもの。

■新しい須賀小学校地域拠点施設をみんなで考える
宮代町では令和9年度の開設(予定)に向けて、地域の中心施設となるような、新しい須賀小学校と地域拠点の複合施設づくりを進めています。その基本計画がまとまりましたのでお知らせします。
◆学校は地域の中心施設
町では建て替えの時期を迎えた学校については地域の中心となる機能、役割を備えた施設にする方針(公共施設マネージメント計画)を定めています。
その最初の取組となるのが、老朽化した須賀小学校を和戸公民館、学童保育所を併設した複合施設として再整備する事業です。基本構想では以下の方針を定めています。
・新しい時代の流れに対応した小学校を再整備
・地域のみんなが集まり、新たな出会いや活動が生まれる場をつくる
・地域のネットワークを築き、エリア全体を活性化する

◆基本計画を策定しました
この方針を受け、より具体的に施設の内容を検討したのが、令和5年度からはじまった基本計画です。
計画づくりにあたっては、この施設が地域にとっての拠点となることも考え、広く町民の皆さんに参加をよびかけました。公開シンポジウム、3回のワークショップなどを開催し、参加者が互いに話し合いアイデアや意見を積み重ねていきました。
この基本計画には、この施設にかかわる地域の皆さんの思いが込められています。
今年度はこの基本計画をもとに、建物の設計を行います。

◆まちの中にある学校 地域とともにある学び舎
※本紙に図が掲載されています。
◇地域のみんなも使える部屋とは?
地域ワークショップの第3回では「新しい施設での活動」の可能性を具体的な「場」や「空間」に落とし込んでいくために、9つのテーマ(図書・音楽・図工・家庭科・保健・校庭・学童・多目的ホール・フリースペース)を設定して話し合いました。少しずつ学校と地域が歩み寄り、共有できそうな場所について考えていきました。
基本計画策定過程(令和5年):
・住民ヒアリング(8月~9月)
・公開シンポジウム(9月)
・地域ワークショップ全3回(10月~12月)
・議員ワークショップ(10月)
・教職員ワークショップ全3回(11月~1月)
・公民館利用団体ヒアリング(12月)
・学童保育所ヒアリング(12月)

◆対話をくりかえしながら
全3回の地域ワークショップは「どんぐりとピアノ はじまり、はじまり会議」と題して開催しました。
戦後、須賀小学校の児童と地域の皆さんが、どんぐりを集めてピアノを購入したという出来事にちなんでいます(3月号広報)。
一つひとつのアイデアや意見は小さくても、それが集まり、形になれば、地域にとって、かけがえのない宝物になります。こうした考えのもと、今回の施設づくりにあたっては、基本構想づくり(令和4年度)、今回の基本計画づくり、ともに町民の皆さんによるワークショップを開催しています。
宮代町長 新井康之

◆それぞれの想いを形に
◇地域のみんなで話し合う楽しさ
川面さんは家族でワークショップに参加しました。きっかけは近所に住む同年代の友人に誘われたことです。「気がつくと毎回参加していました」とご主人。初めて会う方ともうちとけて、新しくなる学校や地域のことを話せたのが良かったと語ります。「話が脱線しても、結局どれも地域づくりやコミュニティの拠点施設に戻ってくる、不思議ですね」と奥さん。当時小6だった息子さんも、大人たちと意見を交わす貴重な体験ができたとのこと。
ワークショップでつながった皆さんとは、一緒にモルックを楽しんだり、イベントに参加したりと、今も交流が続いているそうです。

◇活動のひろがる場になれば
荒木さんは令和4年、町が無作為に選んだ町民に案内した基本構想づくりのワークショップに参加しました。6年前、宮代町に転入した荒木さん、「たとえ町長であっても参加者が対等に話し合えることはとても新鮮」だと感じたそうです。それがきっかけで、今回のワークショップも全て参加しました。
建物ができれば地域のコミュニティや交流の中心となると思うので、町の社会福祉協議会や進修館だけでなく、新しくできるこの場所でも同様なことができるだろうし、自分自身にもできることがあるのではないか、と夢を語ってくれました。

◆ワークショップ・ヒアリングの意見から抽出した各施設のイメージ
◇須賀小学校
・子どもにとって安全で学びが深まる環境、教えてもらえる環境
・安全にも配慮しつつ、子どもがのびのび生活できる
・地域施設と部屋を共有しつつ、子どもと教職員のプライバシーも守られるように
・地域のボランティアの人に助けてもらえる

◇地域コミュニティ施設
・外から活動が見えるようなオープンな場所
・活動のあとに休憩したり、少しおしゃべりしたりできるスペース
・高齢者が利用しやすい1階に貸室がある
・多目的ホールと外がつながっていてイベントで使いやすい

◇学童保育
・子どもの活動内容にあわせて、保育室を間仕切りで部屋の大きさを変えられる
・早い時間から学童を利用する低学年が音を気にせず過ごすことができる
・日中は地域の方に部屋を使ってもらう
・送迎時に保護者が子どもを待つスペース

◇共有機能
・須賀・和戸エリアで身近に本を読める場所
・性別に関係なく料理ができる場所
・干し柿を干したり、寝転んで空を眺めたりできるようなテラスや芝生広場
・カフェがあったり、キッチンカーが来たりして、気軽に飲食できる場所
・富士山が見える窓やテラス
・子どもも大人も使いやすく、天気を気にせず使えるような半屋外空間
・学童に通っていない子どもも放課後に利用できるスペース

問合せ:教育総務担当(2階17番窓口)
【電話】34・1111 内線425

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