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文化財ノート No.75

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埼玉県小鹿野町

■令和5年度文化財保存事業「札所三十二番般若山法性寺山門(鐘楼門)保存修理事業」
般若に所在する「般若山法性寺」(町指定史跡)は秩父札所三十二番になっており、「秩父の苔寺」とも称されています。
境内入口にある山門は、鐘楼門とよばれ、一階に仁王像を安置し、二階に鐘を吊る秩父札所唯一の珍しい建築です。
三間一戸の楼門は寄棟造で、棟札によると、宝永七(1710)年に建立され、大工は「當所釜之澤大工棟梁神田七郎兵衛」等と記されています。
もとは、藁葺屋根でしたが、昭和二十四(1949)年に瓦葺に葺き替えられました。
建立から310年以上経ち、雨垂れなどにより壁材や柱下部の腐朽化が進行していたため、令和五年度に文化財保存のために解体修理を行いました。
法性寺では、以前より解体修理のための寄附の受付を行っていたほか、本事業のために秩父観音霊場第三十二番山門改修委員会(栗原喜久男会長)も組織され、町も補助を行い事業が着手されました。
今回の解体修理では、屋根を銅板葺に葺き替え、その形状は麦藁葺きの時のものに復原されました。

問合せ:生涯学習課
【電話】75-0063

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