■5年前の台風第19号を教訓に
令和元年東日本台風(台風第19号)は、東日本を中心に記録的な大雨を記録し、河川堤防の決壊や土砂崩れなど大きな被害をもたらしました。町においても、周囲を囲む各河川が氾濫危険水位を超え非常に危険な状態になり、各所で浸水や道路冠水が発生しました。
町では台風第19号での教訓を活かし、ハザードマップや地域防災計画の見直しをはじめ、様々な水害対策を行ってきました。中でも水害時の避難は、原則「町外へ広域避難」として、町外の親戚・知人宅や町が民間施設等と協定を締結した町外の広域避難場所への避難を呼びかけています。また、国や県などと連携した「入間川流域緊急治水対策プロジェクト」を推進しています(詳細は本紙5ページをご覧ください)。
台風シーズン前に、自分の住んでいる場所の災害リスクを知りましょう。いつ起こるかわからない水害に備えて、どう行動するかを改めて考えておくことが大切です。
■[1]いつ、避難する?
水害が起こる可能性があるときは、町が警戒レベルに応じて避難情報を発令します。警戒レベル4は「全員避難」の目安です。早めの避難行動を取りましょう。
※[重要]警戒レベル4までに避難
○警戒レベル1
避難情報:早期注意情報
取るべき行動:最新の防災情報をチェック
○警戒レベル2
避難情報:大雨・洪水情報
取るべき行動:避難行動を確認
○警戒レベル3 高齢者など避難
避難情報:高齢者等避難
取るべき行動:高齢者・障がいのある方などは避難開始
○警戒レベル4 全員避難
避難情報:避難指示
取るべき行動:危険な場所から全員避難
○警戒レベル5 身の安全を確保
避難情報:緊急安全確保
取るべき行動:[命の危険]すぐに安全確保
■[2]情報の取得方法は?
自分に合った避難行動を取るためには、災害情報の収集が何より大切です。より正確で信頼できる情報を入手するために、複数の情報収集手段を準備しましょう。また、町が開催している説明会などを利用して、日頃から災害時に適切な行動をとれるようにしておきましょう。
○戸別受信機
台風や大雨の中でも、屋内で防災無線の内容を聞くことができます。避難指示などの防災情報を聞き逃した場合でも、内容を聞き直すことができ、Jアラート(※)とも連動しているため、すぐに大雨特別警報や緊急地震速報などの気象庁からの情報を入手できます。
希望される方へ、1台3千円で戸別受信機をお貸ししています(2台目以降を含む)。
※Jアラートとは…緊急地震速報、弾道ミサイル情報など、緊急性が高い情報を瞬時に伝達するシステムです。
(※戸別受信機の申込みは本紙またはPDF版の二次元コードからご確認ください。)
○かわべえメール・川島町公式LINE
登録者に町からの情報をお届けします。かわべえメールの登録は本紙二次元コードを読み取り、空メールを送信してください。町公式LINEは本紙二次元コードを読み取り、友だち登録すれば完了です。
そのほかにも、エリアメールやテレ玉データ放送、ヤフー防災速報アプリなどが情報収集手段として役立ちます。
○川島町公式ホームページ
水害時は災害用ページに切り替わり、避難場所の開設状況などの情報が「大切なお知らせ」・「新着情報」に更新されます。
「川島町」で検索
○ハザードマップ及びマイタイムラインの出前講座
町内在住・在勤の各種団体向けに、ハザードマップやマイタイムラインの出前講座を行っています。ご希望の方は、ぜひ総務課までご相談ください。
そのほか、ハザードマップ説明会を毎年6月頃に開催しています。令和6年度は、陸上自衛隊員から自衛隊の活動や支援活動などの説明会を実施しました。洪水や地震の際の災害リスクを確認でき、災害時にとるべき行動がわかります。
(※出前講座の詳細は本紙またはPDF版の二次元コードからご確認ください。)
○防災教室(小学生・中学生向け)
毎年、町内の小中学校において、小学4年生と中学2年生を対象に防災教室を行っています。子どもたちは、実際に町の防災備蓄品に触れ、水害や地震災害時に想定される町の被害状況や避難方法、日頃から備えることの重要性を学んでいます。
■[3]どこに避難する?
◆最優先で「町外の親戚・知人宅」に避難しよう。
四方を川に囲まれた川島町では、台風や大雨により堤防が決壊した場合、町内全域が浸水するおそれがあります。
避難先の優先順位は、(1)町外の親戚・知人宅、(2)町外の広域避難場所、(3)町内の緊急避難場所(※)です。
※…町内の緊急避難場所は、逃げ遅れた方が緊急的に避難をする場所としています。
・防災グッズ一覧(※本紙二次元コード参照)
3日分の水や食料、携帯トイレを忘れずに!
○町外の広域避難場所一覧
避難場所の開設・混雑状況などは「川島町公式ホームページ」から、「VACAN Maps」にて確認できます。
・武蔵丘陵森林公園
・みどりの郷あすか東松山
・COEDOクラフトビール醸造所
・ノア東松山店
・パーラーEX滑川店
・エスタディオ東松山店
・県立松山女子高校
・こども動物自然公園
・大東文化大学緑山キャンパス
・山村学園短期大学
・第一プラザ坂戸1000
・D’STATION坂戸店
・鶴ヶ島グリーンパーク
・ヘイワールド
・[New]上尾運動公園
(※地図は本紙またはPDF版でご確認ください。)
○町内の緊急避難場所
・中山小学校
・伊草小学校
・旧出丸小学校
・川島中学校
・西中学校
・コミュニティセンター
■入間川流域緊急治水対策プロジェクト
川の流れをよくするために、川底に溜まっている土砂の撤去や堤防内の樹木の伐採をしたり、遊水地や高台の整備を進めたりしています。国土交通省・埼玉県・川島町・川越市・東松山市・坂戸市などが連携して取り組んでいます。
(※詳細は本紙またはPDF版をご覧ください。)
○釘無地区周辺の河道掘削や樹木伐採の様子
川岸の土砂などの撤去や樹木の伐採で、水が流れる面積を増やしました。
○出丸地区の高台整備
旧出丸小学校の北側に、高台避難場所の整備を進めています。
町外へ逃げ遅れた方が、一時的に車で避難する場所として整備します。
約170台が駐車できます(約6,000平方メートル)
問合せ:総務課 防災対策室
【電話】299-1753
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