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自治体の皆さまへ

空き家の心配、解消のススメ(2)

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埼玉県川島町 クリエイティブ・コモンズ

○早めの対策が必要
盛田さん:管理されていない空き家は、老朽化が進み、近隣の迷惑になったり、事故が起きた際の責任を負ったりすることがあります。そのような空き家を放置すると、町が強制的に解体などの措置を行う場合もあります。地域に悪影響を及ぼさないようにするには、早めの対策が必要です。
杉田さん:このような空き家の問題は、川島町以外でも深刻です。解決のために、県内の他の自治体も、解体や改修の費用を補助しています。
町長:町では、皆さんとの研究内容を参考に、多くの取組みを始めています。所有者に寄り添ったサポートで、空き家対策を積極的に進めています。

○移住者に住んでもらうために
前久保さん:空き家問題を解決するためには、移住者の方に空き家に住んでもらうという視点も重要です。空き家相談と移住相談が1つの窓口でできると、移住促進が図れると思います。
松本さん:この町は、ひと息ついてほっとできる場所だと思います。引っ越しをする時になると、ワンストップ体制の中に、町のことをなんでも知っている相談役みたいな人に話を聞く場があれば、心強いと思います。
町長:そうですね。町でも移住・定住に、さらに取り組んでいきたいと思います。ほかに何かアイデアがあったら教えてください。
前久保さん:その土地ならではの魅力を発信すべきです。
私は、広い田園風景や町で見ることができる白鳥をアピールすべきだと思います。都内ではなかなか見られないので。
町長:田んぼは毎日見ているからなあ(笑)。なるほど(笑)。
一同:(笑)
町長:本日は、様々な意見を聞かせていただき、ありがとうございました。とても参考になりました。これからも、ぜひ、川島町のまちづくりに興味・関心を持っていただきたいと思います。

町が実施する空き家対策事業の内容は、次ページ(※下記参照)をご覧ください。

○明治大学政治経済学部(行政学) 西村弥(わたる)教授
現在、大学では「アクティブラーニング」という考え方の下、現場での実体験を通じた学びを推進しています。町と連携して実施する共同研究は、町職員と学生が町の課題に直接触れることで、学生が理論だけでなく現場で課題解決能力を養う貴重な機会となっています。
町においても、外部の人材による、型にとらわれないアイデアを施策立案に取り入れる契機になっていると考えます。
今回の共同研究の成果である「川島版空き家対策(川島モデル)」は、所有者それぞれの持つ問題を発見し、個別の事情に即した支援を講じながら空き家の解消まで寄り添うものです。多様化するニーズに対する行政の対応策として、他の自治体のモデルとなる取組みと言えるのではないでしょうか。

■空き家に関するモヤモヤ、手放しませんか サポート事業and補助制度のご案内
空き家問題は、一人ひとりの事情により対策や解消方法が異なります。心配やお悩み事を抱えた時に、皆さんに寄り添いサポートを行う様々な制度があります。制度のご利用については、下記問合せ先までお気軽にご相談ください。

◆サポート事業
○何をすればいいかわからない方へ ワンストップ相談事業
協定先:埼玉県宅地建物取引業協会 埼玉西部支部
「相談先や専門的なことがわからない…。」宅建士が個別の悩み事に応じた対応策を考え、専門家とのマッチングを行います。相談対応は無料です。

○売るのは難しいかも…。そんなときは 0円空き家バンク制度
協定先:株式会社ジチタイアド「akisol(アキソル)」
流通が困難な空き家を無償で引き取ってくれる方と、空き家所有者をマッチングさせるサービスです。成立手数料の一部も町が補助しています。

○空き家利活用のための資金調達に 空き家活用ローンの実質無利子化
協定先:埼玉縣信用金庫
空き家の改修や解体を目的とした「さいしん空き家活用ローン」を利用する時の、約定利子を町が補給。実質無利子でローンを利用できます。

◆補助制度
補助を受けるための流れ:事前相談→物件の確認→補助金の申請手続き→補助金交付の決定→工事などが完了→補助金の受取り

○空き家を所有している方


併用して補助を受けることはできません。

○空き家を購入したい方
川島町空き家バンクに登録された物件を、購入するための費用を補助しています。補助額は、物件の所在地により異なります。
対象者:購入後、川島町に5年以上居住される方
対象費用:物件の購入、仲介手数料、引越し

問合せ:まち整備課 まちづくり・空き家対策室
【電話】049-299-1763

■8月上旬から9月下旬まで空き家に関する実態調査を実施
空き家の現状を把握し、利活用を促進するため、実態調査を行います。調査員はユニフォームを着用し、町が発行した身分証を携帯しています。なお、調査上知り得た個人情報をほかの目的で利用することはありません。調査へのご理解とご協力をお願いします。
対象:町内全域の空き家・空き店舗など
方法:外観調査及び写真撮影など
※私道などから調査を行う場合があります。
委託業者:株式会社ゼンリン

問合せ:まち整備課 まちづくり・空き家対策室
【電話】049-299-1763

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