■年齢を重ねてもお酒を楽しむために
◇「年齢を重ねると、酒に強くなる」は間違い
逆に、加齢に伴い酒に弱くなります。その理由として、
(1)加齢によって胃粘膜が萎縮
→胃でアルコールを分解する酵素が減少
→アルコールの吸収率が上がる
(2)体重に占める水分の割合が減少
→血中アルコール濃度が上がりやすい
(3)中枢神経のアルコールに対する感受性が増加
→酔いやすくなる
また、脳血管障がい・認知症・骨折を引き起こし、これらは寝たきりの主要原因となっています。
厚生労働省によると、「節度ある適度な飲酒量の上限」は、純アルコールで20g。ただし、個人差があり、体質的にお酒に弱い人、女性、高齢者は10g程度にすることが推奨されています。
◇アルコールの適量
・ビール350ml缶1本(5%)→14ℊ
男性の場合、一日に1缶程度
女性、高齢者は半分
・ワイン120ml1杯(12%)→12ℊ
男性の場合、一日に1杯程度
女性、高齢者は半分
・日本酒180ml1合(15%)→22g
男性の場合、一日に1合程度
女性、高齢者は半分
◇健康で良い心と身体作りを
退職後コミュニティがなくなって、一人酒…。外に出るのも億劫になり運動する機会がない…。
高齢者がよりよく飲酒と向き合う為には、ライフスタイルの維持も大切です。
まずは自身の適性飲酒量を知り、お酒との付き合い方から生活習慣を見直してみませんか?
市では、「食生活相談」で各病態別の食生活に関する相談、一般の食生活相談や、「成人健康相談」で体組成測定を月1回行なっています。ご予約の上、ぜひご活用ください。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>