汚水を流すための下水道管や、流れてきた汚水を処理する設備といった下水道の施設(資産)は、土地を除き、使用していく中で資産価値が年々減少していきます。このような資産を「償却資産」と言います。
そして、資産価値の減少額の積み上げを「有形固定資産減価償却累計額」と言います。償却資産を取得した際の価値である「帳簿原価」に対して「有形固定資産減価償却累計額」がどの程度あるのかを割合で見ると、償却資産の老朽化の目安となります。
次の表は、償却資産の老朽化の度合いである「有形固定資産減価償却率」を示したものです。
■有形固定資産減価償却率の推移
毎年度、老朽化した施設を順次更新しているものの、有形固定資産減価償却率は少しずつ割合が上昇しており、施設更新のペース以上に、老朽化が進行していることが分かります。
安定した下水道事業の継続のため、今以上のペースで、今後も適切に施設を更新していくには、高額になっていく工事費を賄うべく、下水道事業の内部留保資金を増やしていくための取り組みや、必要に応じた企業債の借り入れを行い、より財源を確保していくことが求められます。
下水道事業の将来を見据えながら、安定した経営を目指して取り組んでいきます。
問い合わせ:下水道課業務担当
【電話】042-989-2771
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