広報あさか5月号に続いて、令和6年1月27日に開催した「地域デビュー支援セミナー」で行われた対談の内容をご紹介します。(肩書は当時のものです)
・澤岡詩野(さわおかしの)さん
(公財)ダイヤ高齢社会研究財団 主任研究員
・永沢映(ながさわえい)さん
(公財)いきいき埼玉理事長
◆『人生100年時代の楽しみ方』(第2回)
「市民活動」というと、難しいイメージがあると思いますか?
(永沢)自分が「やりたいこと」と「人の役にたちたい」こと。この2つをセットで考えると(市民活動は)難しくなってしまうのかなと思います。自分が「楽しい」と思うことを人生に取り入れることはとても大事なことですが、自分の好きなことばかりやっていても健康で幸せにはなりにくい。新たなことに挑戦して学んだりすることがとても大事で、市民活動の中で知識を得られることは大きいと思います。また、「どんな分野」を「どこで、誰と」するかが大切で、(この)人とやれるかな、とか、(あの)人とやると刺激や楽しさがあるのかな、の方が実は重要で、それがマッチすると結構長続きするのかなと思います。
(澤岡)市民活動の「定義」を調べてみると「市民が自発的に行う公益性のある活動で営利を目的としないもの」とありますが「定義は決まっていない」とも書いてあります。私は、(コロナ禍もあり)自宅前に本を置いて、その本を近所の子どもたちが借りていくという「みんなの図書館」とでもいうべき活動を始めて、今も続けています。最近では、地域の人たちも本を持ち寄ってくれて、地域の発信の場にもなってきているのですが、これも、自分が楽しそうだなと思い始めたもので、活動に公益性があるとは意識していませんでした。ただ、自分が「近場(ちかば)」に(活動という)種を蒔き始めると、変化が分かるんです。周囲が変化していくことが分かると続けていきたいという「動機」が高まります。私の「みんなの図書館」も「市民活動」として捉えてよいのでしょうか。
(永沢)(市民活動として)捉えてよいと思います。私は、「市民活動」の定義は、「自主性・主体性」だけで良いと考えています。活動の社会性や公益性については、活動している本人が、元気で健康になってくれることで、社会の役に立っていることになると思います。
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【電話】463-1417
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