■浄空院(じょうくういん) 本堂(ほんどう)・庫裏(くり)・禅堂(ぜんどう)
上唐子(かみからこ)にある浄空院は、正式名称を太高山本通寺浄空禅院(たいこうざんほんつうじじょうくうぜんいん)と号(ごう)します。文禄(ぶんろく)2(1593)年、天台宗(てんだいしゅう)寺院であった法養寺(ほうようじ)を、徳川家康(とくがわいえやす)の旗本(はたもと)であった菅沼越前守(すがぬまえちぜんのかみ)定吉が開基(かいき)となって改め、曹洞宗(そうとうしゅう)寺院となりました。浄空院の建物は、本堂、庫裏、禅堂(座禅堂(ざぜんどう))、鐘楼(しょうろう)などで構成された伽藍配置(がらんはいち)をしています。庫裏は、古文書(こもんじょ)などから宝暦(ほうれき)3(1753)年に建立(こんりゅう)されたものと考えられ、本堂、座禅堂も同年に建てられたものと推測(すいそく)されています。本堂を中心として、東西が対称となるように庫裏と禅堂を配置しており、鎌倉時代からの禅宗様(ぜんしゅうよう)を引き継いだ、江戸時代の建築様式(けんちくようしき)を伝えるものとして貴重な建造物群(けんぞうぶつぐん)です。
問合せ:埋蔵文化財(まいぞうぶんかざい)センター
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