~語り継ぐ平和の物語~
今年、児童文学の巨匠土家由岐雄が生誕120年を迎えることを記念して企画展を開催します。土家由岐雄の生涯を児童文学作品や直筆原稿、愛用品などの収蔵品と共に振り返る他、狭山市ゆかりの文学者についてもご紹介します。
会期:11月2日(土)~12月22日(日)
時間:9時~17時(最終入場16時30分)
休館日:毎週月曜日(休日は開館)
料金:一般200円、高大生150円、中学生以下無料
■土家由岐雄とは
◇童句創始者としての顔
童句とは、童心に返って詠む俳句のことで、土家氏が狭山市において創始しました。子どもたちへ贈る俳句を童句と名付け、童話や童謡のように子どもの感性を育む文学として普及活動を行い、読売新聞童句欄や市民文芸さやまの選考委員も務めました。智光山公園こども動物園前には代表作5句が刻まれた童句碑が建てられており、現在においても博物館では「童句コンクール」として公募が行われています。
◇児童文学作家としての顔
土家氏は昭和20年から執筆活動に専念し、26年には代表作の一つである童話「かわいそうなぞう」を発表。本作は後に国語の教科書に採用されました。その後、数カ国語に翻訳され、今でも多くの人々に読まれ続けています。46年、狭山市に移住し、95歳で亡くなるまでの生涯に150冊以上の児童文学を生み出しました。
『虹の出帆』(双雅房/昭和15年)
『東京っ子物語』(東都書房/昭和46年)
『少年の日』(崙書房/昭和51年)
『かわいそうなぞう』(つちやゆきお 文/たけべもといちろう 絵/金の星社 刊)
原稿「かわいそうなぞう執筆前の調査」
■企画展関連イベント
◇親子で楽しもう!児童文学読み聞かせ会
「かわいそうなぞう」の読み聞かせの他、親子で親しめる児童文学作品をご紹介します。
日時:11月24日(日)、14時~14時30分
定員:20名
申込み:11月8日(金)から同館へ(電話可)
◇大人のための朗読会
~土家由岐雄作品と狭山市ゆかりの文学者作品より~
「かわいそうなぞう」と、さねとうあきら、津村節子、吉野弘など狭山市ゆかりの文学者作品の朗読会です。
日時:12月22日(日)、13時30分~15時30分
定員:50名
費用:300円
申込み:12月3日(火)から同館へ(電話可)
◇秋のまいまい体験講座
人気の砂絵や企画展にちなんだしおりやブックカバーなどの工作ができます。
日程:企画展開催期間中の土·日·祝日
時間:10時30分~12時と13時30分~15時※30分時間交代制
費用:200円~400円
申込み:当日に同館へ(先着順で整理券を配布)
問合せ:博物館へ
【電話】2955-3804
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