毎年9月は「世界アルツハイマー月間」、そして9月21日は「世界アルツハイマーデー」です。アルツハイマー病をはじめとする認知症に関する認識を高め、世界の患者と家族に援助と希望をもたらすことを目標としています。この機会に共に支え合う地域づくりについて考えてみませんか。
■認知症の基礎知識
認知症とは、さまざまな原因により脳に変化が起こることで、以前まではできていたことができなくなり、生活に支障をきたしている状態をさします。初期は、加齢による単なる物忘れに見えることが多いですが、進行すると判断力や理解力が衰える、時間や場所が分からなくなる等の症状が表れます。認知症は誰でも発症する可能性があり、厚生労働省の調査によると、65歳以上の7人に1人、予備軍を含めると4人に1人が発症しているといわれています。また、65歳未満でも発症する場合があり、若年性認知症と呼ばれています。
治すことが難しいといわれている認知症ですが、何もできなくなる訳ではありません。周囲のサポートで症状を和らげたり、不安を減らすことができます。しかし、近年では核家族や高齢者のひとり暮らしが多くなり、家族だけではサポートが難しくなってきている現状もあります。認知症のかたが今までの暮らしを安心して続けられるように地域での支援がたいせつです。
◆取り組み1.地域で支える
○認知症カフェ
認知症のかたやその家族、近所の人や友人など、どなたでも無料で気軽に参加できます。住み慣れた地域の中で人とつながり、交流を楽しめる集いの場です。
各施設にお問い合わせのうえ、ご参加ください。
○見守りシール・キーホルダー
服や持ち物に取り付けておくことで、所在不明となってしまった際に身元がわかるようにします。身元情報は警察等の関係機関と共有し、早期発見を図ります。
対象:市内に在住かつ在宅している40歳以上のかたで、以下の1.~3.のいずれかに該当するかた
1.要介護、要支援の認定を受けているかた
2.医師から認知症の診断を受けたかた
3.認知症状等により所在不明となる可能性のあるかた
○高齢者見守り支援ネットワーク
地域でネットワークに登録している事業所や団体等が仕事・活動の中で、高齢者の「困っている様子」「ちょっと気がかりなこと」を地域包括支援センターへ連絡することで見守りを行います。認知症をはじめ、孤立や虐待の防止、消費者被害への対応など高齢者とその家族が抱えるさまざまな問題を地域全体でサポートします。
◆取り組み2.家族を支える
○認知症初期集中支援推進事業
症状の重さにかかわらず本人または家族からの相談を受け、医療と介護の専門職からなる認知症初期集中支援チームが自宅を訪問し、家庭状況に合わせた支援をします。担当地区の地域包括支援センターにご相談ください。
○認知症初期集中支援チーム
対象:40歳以上の在宅で生活する認知症またはその疑いのあるかた
相談例:
・認知症の診断を受けたいが受診につながらない
・症状が重く、介護や対応に困っている
・医療や介護サービスを利用したいが、利用につながらない
○認知症の人を介護する家族のつどい
偶数月第4水曜日に家族同士の交流や介護の悩みの相談、情報交換会を行っています。9月以降の催しは広報はすだまたは市ホームページをご覧ください。
日時:令和6年8月28日(水曜日)午後1時30分~3時
場所:図書館
対象:市内在住の認知症のかたを介護する家族
定員:10人
申込み:前日までに、在宅医療介護課地域包括支援センター【電話】048-768-3111(内線)198へ
◆お困りのことがあればお近くの地域包括支援センターへ
介護や健康、家族のことなど、高齢者の総合相談窓口として設置しています。
1.黒浜地域包括支援センター(黒浜2799-1市役所在宅医療介護課内)【電話】768-3111(内線)198・199
開所時間:午前8時30分~午後5時15分
休業日:土・日曜日、祝日、年末年始
担当地区:江ヶ崎、川島、黒浜、桜台、笹山、城、椿山、西新宿、西城、藤ノ木、緑町、南新宿
2.蓮田地域包括支援センター(本町6-1蓮田駅西口行政センター内)【電話】64-5115
開所時間:午前8時30分~午後5時15分
休業日:木・日曜日、祝日、年末年始
担当地区:綾瀬、御前橋、上、末広、関山、蓮田、東、本町、馬込、見沼町、山ノ内
3.閏戸・平野地域包括支援センター(閏戸1885社会福祉法人吉祥福寿会「吾亦紅」内)【電話】766-0022
開所時間:午前8時30分~午後5時15分
休業日:土・日曜日、祝日、年末年始
担当地区:井沼、閏戸、貝塚、上平野、駒崎、高虫、根金
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