「蕨の玄関口の再生と魅力づくり」を目的に進められている蕨駅西口再開発事業。ここでは、リニューアルされる駅前広場と、駅に直結する再開発ビルに開設予定の公共公益施設の整備計画について紹介します。
■再開発でまちの魅力発信駅前広場もリニューアル
1日の平均乗車人員が5万人を超える蕨駅は、電車やバス、タクシーなど市内公共交通機関のターミナルであり、その駅前は蕨に住む人、蕨を訪れる人が行き交う、いわばまちの玄関口。そのため、蕨駅西口再開発事業は、蕨が選ばれるまちとして魅力を発信し、未来へ向けて成長するために、とても重要な事業です。
先行して進められた第1工区は文化ホールくるるなどの公共公益施設や高層住宅が整備され、平成23年度に事業が完了しました。そして、第2工区が、今年1月に着工(左ページ囲み参照)。令和9年7月の竣工(しゅんこう)を目指して、施行者である再開発組合により工事が進められています。
第2工区では、第1工区に続くプロムナード(遊歩道)や公共公益施設、商業施設、都市型住宅が調和する、魅力ある空間づくりを進め、駅前広場の再整備も行います。広場の完成イメージは上図のとおり。蕨らしさを感じる、新たなまちの玄関口にふさわしい駅前にリニューアルします。
■駅前広場は拡幅再整備を行い更に安全便利快適に
駅前広場の整備方針の1つ目は、「安全性の向上」です。駅前広場は、電車を利用する歩行者や自家用車のほか、バスやタクシーなどの公共交通機関の乗降場所でもあり、複数の交通機関の動線が集中しています。再整備に合わせて、民間バスは広場北側に、コミュニティバス「ぷらっとわらび」とタクシーの利用区画は南側に配置することで、混雑状況を改善し、安全性の向上を図ります。
2つ目は、「利便性の向上」です。体の不自由な人が車を乗り降りする乗降場を新設するほか、バスやタクシーが歩道に接して停車することで乗降が楽になるよう、歩道の形状も工夫するなど、ユニバーサルデザインを取り入れます。
3つ目は、「快適性の向上」です。再整備により、南側へ約12メートル広場を拡幅するほか、駅舎と連続した通路屋根やベンチを整備することで、バス待ちなどの時間も快適に。また、歩道は3色のブロックにより縞模様が作られ、かつて機織りのまちとして栄えた蕨の特産品・双子織の柄をイメージした、蕨らしい通りとなります。
駅前広場の再整備は令和7年度の後半に開始予定です。多くの人が往来する区域のため、安全を第一に、駅利用者や近隣の皆さんにも配慮しながら、市は今後も再開発組合を支援し、連携して事業を進めていきます。
■期待の声
近隣の人も集まる駅前に
佐藤 清美(さとう きよみ)さん 北町4丁目
再開発事業で蕨駅前に新しいお店や施設が出来るそうなので、市民だけでなく、市外の人も遊びに来るようになるといいですね。駅前が人でにぎわうと、昔からある市内のお店も活気づきそうです。
■蕨駅西口再開発事業概要
施行者名:蕨駅西口地区市街地再開発組合
全体面積:約1.3ヘクタール(駅前広場:約5,100平方メートル、建物敷地面積:約7,300平方メートル)
施設建築物:
A棟・B棟…ともに地下1階、地上28階
主要用途…商業施設、公共公益施設、住宅施設(415戸)、駐車場
竣工:令和9年7月(予定)
詳細:まちづくり課
【電話】433・7817
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