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自治体の皆さまへ

-大地震が起きるその前に-日頃の備えを見直しましょう

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埼玉県蕨市

1月に発生した「令和6年能登(のと)半島地震」に続き、先月8日に南海トラフ地震臨時情報(巨大地震注意)が発表されるなど、災害への関心や防災対策の重要性はこれまで以上に高まっています。そこで、ここでは減災の取り組みについて、紹介します。

今後30年以内に70%の確率で起こるといわれる首都直下地震が発生すると、住宅の損壊やライフラインの途絶など、多くの被害が予想されます。そこで、市では公助の取り組みとして、小・中学校や公民館等の耐震化や、高度な耐震性能を備えた市庁舎への建替え、水道配水管の耐震化など、災害への備えを強化しています。また、共助の取り組みとしては、避難所運営の在り方や課題について話し合う避難所運営協議会を開催し、平常時より自主防災会、指定避難所、行政の3者が顔の見える関係性を構築しています(関連下記)。
そして、一人ひとりの被害を小さくするためには、こうした公助・共助とともに、自分や家族の命を守る自助の取り組みが重要です。左ページでは、ご家庭で出来る自助の取り組みを紹介しますので、大地震が来る前に、あらためて日頃の備えを見直してください。

詳細:安全安心課
【電話】433・7755

■地区ごとの避難所運営協議会を開催
地域住民と施設管理者、市職員等からなる避難所運営協議会。指定避難所ごとに設置され、マニュアル作成等、もしものときに備えた議論が進められています。

■重要施設へつながる配水管の耐震化
水道の基幹管路の耐震化率は昨年度末で99.4%。今年度は更に避難所や病院等への重要施設配水管の耐震化を進め、こちらも耐震化率は95%となる見込みです。

■最低でも3日分の備蓄を
災害発生から3日間は人命救助が最優先され、道路の復旧や支援物資の輸送はその後です。まずは3日分、できれば1週間分の生活用品を準備してください。また、水洗トイレが使えなくなったときに備えて、トイレ処理セットの備蓄もたいせつです。

[備蓄品リスト]
・飲料水(1日1人3リットル×家族分×3日分以上)
・食料品
・懐中電灯
・医薬品
・ラジオ
・トイレ処理セット(1週間分)

○Interview トイレ処理セットの備蓄を
安全安心課 日吉(ひよし)さやか主査
安心してトイレに行けないと、水や食事を控えるようになり、血が固まりやすくなるエコノミークラス症候群を引き起こすことがあります。過去の災害では避難生活中に心疾患等で多くの人が亡くなりました。1人当たり35回分を目安に備蓄しましょう。

■地震に負けない家づくり
○住宅の耐震化・耐震診断
自宅の耐震性を確認しましょう。昭和56年5月31日以前に着工した木造住宅には、診断や改修工事の補助制度があります。

詳細:建築課
【電話】433・7715

○家具の転倒防止
寝室や避難経路にある家具は、倒れないように金具や固定器具で対策をしましょう。

○感震ブレーカーの設置
大きな揺れを感じた際にブレーカーを自動で切る装置です。停電からの復旧後に倒れたストーブなどから火災が起こることを防ぎます。令和6年能登半島地震により輪島(わじま)市で発生した火災は、電気が原因である可能性が報告されています。

■地震発生時の行動を確認
○身の安全確保・火の元の確認
慌てず落ち着いて、身を守ることが最優先です。机の下や、倒れる家具がない廊下・寝室などに逃げ込むのも有効です。あらかじめ逃げ込む場所を決めておきましょう。火の始末は揺れが収まってから。ガスは大きな揺れを感知すると自動的に止まります。

○情報収集
防災行政無線やラジオなどで情報を集めましょう。防災行政無線の内容はメール、X、電話・FAXでも配信しています。

詳細:本紙またはPDF版掲載の二次元コード
『メール』『X』『電話・FAX』は、本紙またはPDF版掲載の二次元コードよりご覧ください。

○自宅の安全を確認
自宅が危険な場合は、ヘルメットなどで頭を守り、非常用持ち出し品を持って徒歩で避難しましょう。自宅が安全な場合は、自宅で生活を継続したほうがプライバシーが守られ、精神的な負担を減らせます。
[非常用持ち出し品の例]
・懐中電灯
・携帯電話
・運動靴
・ロープ
・家族の連絡先
・ハザードマップ
・雨具
・タオル
・マスク
・通帳・印鑑
・救急セット
・携帯トイレ
・携帯ラジオ
・衣類
・軍手
・水・食料
・現金
・身分証明書
・鍵
・薬
※上記のほか、乳幼児、妊婦、要介護者、ペットなど、それぞれに合った備えがあると安心です。

■非常時のルールを決める
さまざまなケースを想定して、非常時の連絡方法や集合場所をあらかじめ家族で話し合っておきましょう。
[確認してみましょう]
・避難場所
・避難経路
・連絡方法
・集合場所
・交通機関がまひしたときの対応
・子どもが一人のときはどうするか

○災害用伝言サービスの利用
家族の安否確認には「災害用伝言サービス」の活用が有効です。平常時のうちに体験しておきましょう。
体験利用日:毎月1日と15日、防災週間(8月30日~9月5日)、正月三が日、防災とボランティア週間(1月15日~21日)

詳細:本紙またはPDF版掲載の二次元コード

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