■04 行田市の水 現状とみらい
1人当たり1日約300リットルの水を使っています
出典:厚生労働省「いま知りたい水道-日本の水道を考える-」2023年3月
▼なくてはならない水 でも、厳しい水事情
本市の水道は、普及率96.63パーセント(令和5年度末時点)で、毎日安全な水が家庭に届きます。市や県などの水道事業者は、水道法第1条の「清浄、豊富、低廉」な水の供給に努めています。誰でもいつでも水が使えるように、川や地下から水を集めて浄水し、水を送るための水道管などの施設の整備や、運営・管理をしています。
しかし、人口減少に伴う料金収入の減少、水道施設の老朽化、職員数の減少などの課題に直面しており、水道を取り巻く状況は非常に厳しくなっています。
▼みんなで支払う水道料金
水道のサービスは誰がどれだけ受けているか特定されるため、受けるサービスの度合いに応じて水道料金として経費を負担する仕組み(受益者負担)になっています。
本市の1カ月当たりの一般的な水道料金は3,069円です(口径13ミリメートルで月20立方メートル使用(1世帯当たりの一般的な水道使用量)で計算)。水1リットル当たり約0.15円です。この水道料金は施設の維持管理や古くなった水道管のメンテナンス、水をきれいにするための薬品代など、安全な水を安定して届けるために使われています。
水道料金はどのように使われているの?
▼行田市の未来のために
給水人口の減少により全体の使用水量が減る中、料金収入の減少も続いており、近い将来には、経営が成り立たなくなることが予測されています。また、昭和50年代に布設した多くの管路が法定耐用年数の40年を経過するため、それらの更新が必要となっています。
これらの課題解決のため令和2年に26年間維持してきた水道料金の値上げを実施しました。安全で安心な水を継続してお届けする事業経営を行い、水道事業を次世代に引き継ぐために、水の運用の要となる向町浄水場内の装置更新や管路の耐震化などを進めています。併せて災害に強いライフラインの構築にも努めています。
〔Point!〕今後も安全で安心な水を供給するため古くなった管路の更新を進めています
▼もっと知りたい水のこと
▽地下水はどこから来たの?
行田市の地下水の水源は赤城山系からのものといわれています。山々に降り注いだ雨や雪は長い時間をかけて地下深くまで浸透し地下水となります。
▽行田市の水は軟水?硬水?
本市の水道水の硬度の平均値は1リットル当たり70.14ミリグラムで中程度の軟水であり、厚生労働省が定めるおいしい水の要件を満たしています。軟水は硬水に比べ味にくせがなく、石けんもよく泡立ちます。
▽使った水は川に戻るって本当?
私たちがトイレ、お風呂、台所などで使った水(生活排水)は、公共下水道や各家庭などで設置している浄化槽に流れ処理された後、川に放流されます。油や薬品は流さない、食べ残しや油汚れなどはふき取るなど水をきれいに使いましょう。
水を大切に使いましょう
問い合わせ:水道課
【電話】553-0131
<この記事についてアンケートにご協力ください。>