がんは、死亡の原因の第1位で、がんによって亡くなる方は年間37万人を超えます。
がんの死亡者数のうち、働く世代(20歳~60歳代前半)の割合は全体の約1割ですが、40歳を過ぎると年齢と共にがんの死亡者数は増えていきます。
無症状で元気なうちに定期的にがん検診を受けることで、がんを早期発見・早期治療しましょう。
■そもそも…がん検診ってなに?
がんで亡くなることを防ぐためには、がんによる死亡を減らす効果が確実な検診を受けることが大切です。
▽がん検診を受けると、次のような利益があります。
・標的とするがんによる死亡を防ぐ(子宮頸がん検診では、がんになる前の病変も見つけて治療することにより、がんになることを防ぎます)
・早期発見により治療が軽度で済む
・検診で「異常なし」となることで安心できる
▽がん検診には次のような不利益が起こることがあります。
・偽陰性…がんがあるのに、精密検査が不要と判断される
・偽陽性…がんがないのに、精密検査が必要と判定される
・過剰診断…命に別条のないがんを検診で発見される
・偶発症…検診や精密検査での医療行為による合併症
がん検診に関する理解を深め、正しい知識を持って適切に受診することが大切です。
■知っておきたい!がん検診の流れ
がん検診では、検診(がん疑いの選別)、精密検査を経て、がんの有無を診断します。結果の通知を受け取ったら、がんの疑いがある(精密検査が必要)かどうかを確認しましょう。
精密検査を受けるときは、以下のような医療機関を受診しましょう。
・胃がん、大腸がん…消化器専門
・肺がん…呼吸器専門
・乳がん…乳腺外科または乳腺外来がある
・子宮頸がん…子宮頸がんの精密検査ができる婦人科がある
出典:国立がん研究センターがん情報サービス
■気になる?がん検診Q and A
Q:ちょっと気になる症状があるけど、検診はすぐ受けられる?
A:何らかの自覚症状がある方は、がん検診ではなく、すぐに医療機関を受診して、診断のための適切な検査を受けてください。
Q:検診の案内はがきが届いていないけど、検診は受けられる?
A:検診の案内はがきが届いていなくても、各種検診の対象に該当する方は受診できます(案内はがきは受診券ではありません)。
Q:がん検診はどこで受けるの?
A:職場やお住まいの自治体で受けられます。市で行っている下表の検診を確認してお申し込みください。職域検診の場合、職場からの健康診断の案内をご確認ください。
■がん検診が市で受けられます
市では、市民の方を対象に毎年検診を実施しています。対象となる方は検診をご受診ください。実施している医療機関や集団検診の会場など、詳しくは市ホームページをご覧ください。
※表中の対象はすべて年度年齢(令和6年4月1日~7年3月31日に達する年齢)です
※結核検診は法律で年1回の受診が定められています
※肺がん検診について、本紙15面ホームドクターもご覧ください
▽市が実施するがん検診の一覧
▽CHECK!子宮頸がん検診・乳がん検診の無料クーポンを送付します
送付時期:6月末ごろ対象
・子宮頸がん検診…平成15年4月2日~16年4月1日生まれの女性
・乳がん検診…昭和58年4月2日~59年4月1日生まれの女性
無料クーポン券の送付は上記の年齢の方のみです。ぜひこの機会にご受診ください!
届く前に市のがん検診を受診した方は、健康づくり推進課へご連絡ください。
問合せ:健康づくり推進課
【電話】960-1100
HP:8670
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