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教育相談だより『混乱状態の子どもとの接し方』

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埼玉県飯能市

子どもが「気に入らないことがあるとかんしゃくを起こす」「大きい声を出して、なかなか落ち着かないことがある」、このようなことで困っていませんか?このような状態の子どもに接するとき、大人も焦り、対応に困ることがあると思います。

■心拍数を下げさせましょう
子どもが怒りを爆発させ、大人の言葉が全く入らない時は、混乱状態だと捉えましょう。混乱状態の子どもを前にすると「落ち着いて!きちんと言葉で話そうよ!」と、なんとか説得し落ち着かせようと焦っていませんか?
説得しようとすればするほど、なかなか落ち着かない子どもを目の前に、大人も余裕がなくなってきます。
このような状態の子どもに対しては、まず〝心拍数を下げる〞ことを意識してください。混乱状態の子どもは、身体的には心拍数が上がっている状態で、冷静に会話するのは不可能です。
大人が「今は何を言ってもだめ。まずは、心拍数を下げなければ」と意識することが大切です。意識ができれば、子どもの混乱状態を目の前にしても、「これが、心拍数が上がっている状態ね」と、一旦冷静になれると思います。

■刺激をあたえない
混乱状態の子どもの心拍数を下げるためのポイントは、〝何の刺激も与えない〞ことです。例えば、家庭内で親子で言い合いをしている最中に、子どもの怒りが爆発した場面では、

母「ちょっと、大きな声出さないでよ!」
子「うるさい!お母さんの声の方が大きいじゃん!」

この場合は、母の声掛けが〝刺激〞になっています。そもそもの言い合いの原因が〝刺激〞ではなく、母が言った言葉に対して、子どもが言い返しています。このように、発する言葉自体が、混乱状態を長引かせる〝刺激〞となることがあります。お互い混乱状態を落ち着かせるためには子どもを刺激の少ない部屋(1人になれる部屋等)に一旦移しましょう。大人が別の部屋に移るのも一つの方法です。

「心拍数を下げる」「刺激を与えない」、この2点を意識して、大人も、カッとなったときは、少し離れて、自分の心拍が落ち着くのを待ってみるのもよいかもしれません。それでも、うまくいかないことが多いのが子育てです。
教育センターでは、市内在住・在学の幼児・小学生・中学生のお子さんとその保護者の方を対象に教育相談を行っています。

相談・問い合わせ:教育センター
【専用電話】973-1400【専用メール】soudan@city.hanno.lg.-

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