■栄養成分表示を理解し、食品を「選ぶ力」が大切です
▽知っていますか? 栄養成分表示
栄養成分表示とは、容器包装に記載されている加工食品に含まれる栄養成分の情報を示したものです。栄養成分表示は、エネルギーや栄養素の過剰摂取や不足を防ぐことに役立てることができます。
(1)熱量(エネルギー)
生命機能の維持や身体活動に利用されます。望ましい体重を維持するために、摂取と消費のバランスをとることが大切です。
(2)たんぱく質
身体をつくる材料となる栄養素です。肉、魚、大豆・大豆製品、乳・乳製品などに多く含まれています。
(3)脂質
細胞膜を作ったり、脂溶性ビタミンの吸収を助けたりする働きがあります。とり過ぎると肥満や心疾患のリスクが高まります。
(4)炭水化物
脳や神経組織等のエネルギー源となる重要な栄養素です。ただし、とり過ぎると脂肪に変換され肥満の原因となります。
(5)食塩相当量
食品中のナトリウム量を食塩の量に換算して表示しています。とり過ぎると高血圧や胃がんなどの病気のリスクが高まります。成人の1日当たりの食塩目標量は、男性が7.5g未満で、女性が6.5g未満です。
▽栄養成分表示の見方
栄養成分表示の表示単位は、食品ごとに異なり、100g当たり、100ml当たり、1個当たり、1食当たりなどで表示されています。例えば、100ml当たり30Kcalの清涼飲料水を500ml飲んだ場合の、熱量は、30Kcal×5で、150Kcalです。
また、栄養成分表示には、必ず表示しなければならない5つの項目があります。これらは、生活習慣病予防や健康の維持・増進に深く関わる重要な成分です。
身長、身体活動量、疾患などで必要量は異なります。保健センターでは、一人ひとりに合った食事量や内容の栄養相談を実施しています。予約制ですので、保健センターに問い合わせてください。
現在、食品の選択肢が増えています。そのため、食品を「選ぶ力」が大切です。食品の選択に悩んだときには、栄養成分表示を確認して、自身の健康状態や食生活に合った食品を購入してみてください。
▽特定健康診査と特定保健指導
「特定健康診査」は、生活習慣病予防を目的に40歳以上の方を対象に、健康保険の保険者(国民健康保険、社会保険、共済組合など)により実施しています。特定健康診査の結果、生活習慣病の発症リスクが高く、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が多く期待できる方に対して保健師、管理栄養士などの専門職による「特定保健指導」が保険者により実施されます。飯能市国民健康保険に加入の方の場合、飯能市保健センターが相談・支援を行います。
問い合わせ:保健センター
【電話】974-3488【FAX】974-6558【メール】kenkozukuri@city.hanno.lg.jp
<この記事についてアンケートにご協力ください。>