■地域防災の要
私たちのまちで火災や災害が起きた時、駆けつけてくれるのは、消防署で働く消防士だけではありません。地域を守るため、自宅や職場から駆けつけて奮闘する人たちがいます。消防士とともに消火や救助活動に従事し、地域の安全・安心を守っている存在が「消防団」です。
土地勘や世帯の状況など、地元地域を熟知している消防団だからこそ的確で迅速な対応が取れ、頼りになる存在になっています。
鳩山消防団は、各地域を管轄する3つの分団と女性団員、本団の役員で構成され、92人(令和6年6月1日現在)が在籍しています。団員の多くは個々の本業を持ちながら、地域に密着した次の活動を行っています。
「火災予防活動」「火災・災害発生時の消火・救助活動」「夜間巡回」「救命講習の実施」など活動内容は多岐にわたります。
このように地域に欠かせない消防団ですが、人手不足が深刻な状況です。鳩山町をともに「守る」仲間を必要としています。消防団にご興味のある方は、左記までお問い合わせください。
▽鳩山消防団 第3分団
団員 鈴木蒼太朗(すずきそうたろう)さん
Q.消防団に入団したきっかけ
父が鳩山町で自営業を営んでいて、鳩山消防団に所属しており、幼いころからその姿を見ていました。
一度町外に就職しましたが、2年前に鳩山町へ戻り、家業を継ぐことにしました。その際に、消防団の方から入団のお声がけをしていただいたことがきっかけです。
Q.消防団の雰囲気について
最近は若い方も増えてきましたが、親世代の方もいます。最初は身構えてしまいましたが、とても親切な方が多く、団員同士がお互いに自然な気遣いができています。
Q.どんな活動をしていきたいですか
パトロールなど、日ごろから活動をしっかり行っていきたいです。また、無いに越したことはありませんが、火災などの際には、消防署の方をサポートし、町の安全のための力になっていきたいです。
▽鳩山女性消防団
部長 冨澤伸代(とみざわのぶよ)さん
Q.入団後の防災意識の変化について
入団する前と後では防災に対する意識が大きく変わりました。以前は、「個人の備え」が重要と考えていましたが、救助する側の視点で考えると、個人の備えを補うための見守りや声掛けといった「地域の備え」はさらに大切です。何が危険か、どのように対策すれば良いかを知っていれば、未然に防ぐことが出来る災害もあります。
ある研修で聞いた「犠牲になって良い人はひとりもいない」という講師の言葉が印象に残っています。この言葉に、消防団の存在意義が詰まっていると思います。消防団の活動を通して、ひとりでも多くの方に、正しい防災知識を身に付けていただきたいです。
Q.仕事と消防団の両立はできますか
消防団全体として、仕事に支障のない範囲での活動が受け入れられており、今までの活動で仕事との両立に困ったことはありません。また、団員自身の生活も考慮してもらえるため、出産や育児などに合わせて年単位で休団する団員もいます。
ただ、現在所属している団員の多くが役場職員であり、災害時などの本来消防団が出動する場面では、役場職員としての災害対応を優先せざるを得ないため、出動できる団員が確保できないことに歯痒さを感じています。
◆ともに守る仲間を募集しています
鳩山消防団では、消防団員を随時募集しています。本町に住所を有する18歳以上の方で、興味のある方は西入間広域消防組合警防課(【電話】295-0154)へお問い合わせください。
詳しくは西入間広域消防組合消防本部ホームページをご覧ください。
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