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すべての子どもたちの可能性を引き出す学びの実現を目指して

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埼玉県鴻巣市

子どもたちが情報化社会で活躍していくためには、ICTを身近なツールとして使えることが必要となります。本市では、国のGIGAスクール構想に先駆けて「学校教育情報化推進計画」を策定し、令和3年度からは、すべての小・中学校で子どもたち1人1台の学習者用端末の導入と高速大容量の通信ネットワークを整備しました。特に、導入当時全国初であった強固なセキュリティ基盤によるフルクラウド環境を整備したことで、先進的な学びの場の実現が可能となりました。
導入から約2年半が経過し、各学校では子どもたちがICT機器を文房具のようにあたりまえに使う光景が見られるようになりました。本号では、現在進めているさまざまな取組について紹介します。

問合せ:学校支援課指導担当
【電話】(内線3315)

《用語解説》
GIGAスクール構想:「1人1台のPCと高速通信ネットワークを整備し、子どもたちを誰一人取り残すことなく、公正に個別最適化された教育環境の実現」や「今までの教育と最先端技術を融合することで、教師と子どもたちの力を最大限に引き出す」こと
ICT:情報通信技術(Information and Communication Technology)

■子どもの特性に合わせるデジタル教材
市内の小学校では、大手教育通信事業会社のICT学習サービスを導入し、子どもの発達特性に合わせた学習を行っています。
このサービスでは、チェックテストで「読み書き」と「認知特性」の基礎スキルを把握し、その結果から個別最適な学習コンテンツを自動で提案することで、各児童に応じた学びを行うことができます。
また、子どもの取組状況について、教師と保護者がウェブサイト上で確認・共有することができ、一人ひとりの特性への理解や支援に繋げることができます。

■最先端のテクノロジーを搭載した学習空間「のすっ子未来教室」
本市と株式会社内田洋行・インテル株式会社で締結した「鴻巣市におけるPBL(※)の実証研究に関する覚書」に基づき、鴻巣中央小に最先端の設備を搭載した「のすっ子未来教室」を整備しました。
(※)PBL=問題解決型学習(Project Based Learning)

天井から足元まである巨大スクリーンと大画面マルチプレゼンテーションシステムにより、遠隔地とつなぐことやダイナミックな学習を行うことができます。また、動画編集やプログラミングに適した高性能デスクトップ型PC21台を設置したことで、デジタルの特長を最大限に生かした表現活動や創造的な学習に活用できます。机やイスは可動式で、学習場面に応じて自由なレイアウト変更が可能です。

▽来年度統合予定の常光小へ鴻巣中央小付近の様子を紹介
鴻巣中央小5年生の総合的な学習の時間では、令和6年度に統合を予定している常光小の子どもたちに向けて、鴻巣中央小やその周辺地域を紹介する動画をグループに分かれて作成しています。
10月に実施した公開授業では、常光小5年生へ、現在作成中の動画についてオンラインで紹介し、アドバイスをもらいました。その後、他のグループと交流し、よりよい動画にするための制作活動に取り組みました。
時間や場所に制約されず、デジタルの利点を生かしながら、子どもたちが豊かに関わり合うことができるようになったことで、新たな学びの可能性が無限に広がっています。

▽オンラインで国際交流
韓国との交流(箕田小学校)
箕田小では、5年生が韓国の小学5年生と自己紹介をし合ったり、夏休みの思い出やお互いの国の昔遊びなどを、授業で学んだ英語を用いて伝え合ったりしました。
グループごとの発表で、自分の言葉で相手に一生懸命伝えることができると、歓声をあげたり拍手をしながら、気持ちが通じ合った時の喜びを表現していました。交流後の感想では「いつか韓国に行ってみたいと思いました。機会があったらみんなに会いたいです。」と、隣の国をより身近に感じていました。

▽オーストラリアとの交流(鴻巣南中学校)
鴻巣南中では、3年生がオーストラリアの中学3年生と自己紹介やフリートークを行いました。
少人数のグループに分かれ、それぞれのPCでつながることで、一人当たりの会話時間を多く確保でき、自分の学んだ英語がどのくらい活かせるか身をもって体験することができました。
また、相手も数年間日本語を学んでいることから、お互いに外国語の勉強につながりました。

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