■子どもや高齢者を狙った犯罪
令和5年中の市内の被害件数・被害額を見ると、オレオレ詐欺の被害がほとんどを占めています。オレオレ詐欺は、家族や親族になりすまして、お金をだまし取る詐欺です。特に注意しましょう。
《特殊詐欺》
特殊詐欺とは、多くの場合、犯人が電話やメール等で、親族や公共機関の職員等を名乗って被害者を信じ込ませ、現金をだまし取ったり、ATMを操作させ、犯人の口座に送金させる犯罪で、被害者の87.1%が65歳以上の方です(令和5年埼玉県:埼玉県警察HPより)。
▽特殊詐欺の主な種類
オレオレ詐欺:親族等を名乗り、「カバンを置き忘れた」「小切手が入っていた」「お金が必要だ」などと言って、現金をだまし取る詐欺
預貯金詐欺:警察官、銀行職員等を名乗り、「あなたの口座が犯罪に利用されている。キャッシュカードの交換手続きが必要」などと言って、暗証番号を聞き出しキャッシュカード等をだまし取る詐欺
架空請求詐欺:有料サイト等について、「未払いの料金を今日中に払わなければ裁判になる」などとメールやSNSで脅し、それを口実に金銭等をだまし取る詐欺
還付金詐欺:自治体職員等を名乗り、医療費・税金・保険料等について、「還付金があるので手続きしてください」などと言って、被害者にATMを操作させ、被害者の口座から犯人の口座に送金させる詐欺
[!]だまされないために
「自分はだまされない」「うちの親は大丈夫だ」そう思ってはいませんか?あなたのそうした些細な隙を犯人は狙っています。詐欺の被害に遭わないため、以下の対策や意識をもちましょう。
・留守番電話設定にする
・通話録音機能のある電話機を使用する
・おかしいなと感じたら、すぐに警察・家族に相談する
・市役所や警察、金融機関などの職員が、お金を振り込ませることは絶対にありません
・普段から家族や身近な人と連絡を取り合う
◎公的機関の名前を出されても、信用しないようにしましょう。
鴻巣警察署 生活安全課係長
白根 正之さん
特殊詐欺被害に遭った多くの方は、「自分が被害に遭うと思わなかった」と口を揃えます。自分が被害者になるかもしれないと、意識を変えてもらいたいです。
特殊詐欺には、さまざまな手口がありますが、共通するのが、一本の電話からはじまるということです。被害に遭わないため、皆さんに徹底してほしいことは、日中の固定電話にかかってきた知らない番号からの電話には出ないということです。これだけで特殊詐欺被害に遭う可能性は限りなく低くなります。
また、周囲の方が特殊詐欺被害に遭っている人に気づき、未然に被害を防ぐケースもあります。電話をしながらATM操作をしているなど、気になる人がいたら声掛けや110番通報をしていただき、被害の防止にご協力をお願いします。
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