いきいき健康生活

24／46

■冬に気をつけたい感染症
冬に流行りやすい代表的な感染症についてお話しします。新型コロナウイルス感染症の感染対策で、いかに予防が大事かを私たちは学びました。
(1)新型コロナウイルス感染症
定期的に流行を繰り返しています。致死率はインフルエンザより高いままです。かかったときはしっかりとかかりつけ医に診察してもらい、治療を受けるようにしましょう。12歳以上が適応となる抗ウイルス薬は、高額ですが悪化を抑えてくれます。10月からは、定期ワクチン接種を行っています。

(2)インフルエンザウイルス感染症
冬に流行する代表的な疾患です。今年は夏までずっと流行していました。鳥インフルエンザからの強毒型インフルエンザの発生が危惧されています。予防はうがい手洗い、マスク、ワクチンです。治療薬は数種類あります。

(3)感染性胃腸炎
ノロウイルスやロタウイルスによる感染症が有名です。細菌感染以外では治療法がないため症状に合わせて治療していくことになります。ロタウイルスにはワクチンがありますが、ノロウイルスにはないため感染予防が大事です。手洗いやおう吐物の処理はマスク、手袋等で感染予防を徹底する必要があります。

(4)肺炎
空気が乾燥する冬では風邪をきっかけとして肺炎へ進展してしまう場合があります。治療は原因によって変わってきます。肺炎球菌が有名ですが、ワクチンがありますので65歳以上の方は受けておくとよいでしょう。

(5)その他
溶連菌感染症、水痘、おたふく風邪等があります。いずれの感染症でもうがい、手洗い、マスクでの対策は有効です。
(鴻巣市医師会)