■秋の味覚[健康応援団No235]
秋はおいしい食べ物が並ぶ季節です。そして、夏の疲れが出やすい季節です。夏の暑さにより冷房と冷たいもので外と中から冷やした胃腸は疲れたまま、朝晩の急激な気温の変化や空気の乾燥などに体がついていけないこともあり、体調を崩してしまう人も多いです。そんな秋は、旬を迎える栄養価の高い食材を食べることで上手に乗り切りましょう。秋の味覚には秋鮭、さんま、かぼちゃ、さつま芋、栗、柿、梨、きのこなどがあります。普段のお料理に取り入れてみましょう。
主菜には、秋鮭のホイル蒸しがおすすめです。たっぷりきのこを添えるとおいしさが増します。鮭に含まれるビタミンDは免疫機能を調整し感染症の予防に効果があります。きのこの食物繊維は腸内環境を整えてくれます。副菜には、かぼちゃのサラダはいかがですか。かぼちゃは抗酸化作用が強く、美肌や若さを保つビタミンのACEが同時にとれます。トッピングにナッツを散らすと香ばしいです。デザートには、梨や柿をいただきましょう。みずみずしい梨にはソルビトールが含まれ、便通改善やのどの炎症をしずめる働きが期待できます。柿に含まれるビタミンCとAは疲労回復や風邪の予防に効果があります。ただし食べ過ぎにはご注意ください。
女子栄養大学栄養クリニック 管理栄養士 川本尚子(かわもとなおこ)
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