令和6年1月1日能登地方を震源としたマグニチュード7.6の大地震が発生しました。
本紙P2-5の背景写真は石川県七尾市立七尾東部中学校の発災時の様子です。
近年、全国各地で大規模な地震災害や風水害などにより、生命や財産に甚大な被害をもたらす自然災害が増加しています。地震災害では、気象庁が今年8月8日から15日にかけて「南海トラフ地震臨時情報」を発表し、巨大地震への注意を呼びかけました。本市は、この「南海トラフ地震防災対策推進地域」には指定されていませんが、この地震において、本市でも最大震度5弱から5強程度の揺れが想定されています。
また風水害では、今年7月24日に突風などが発生し、市内各地で、短時間に倒木などが多数発生しました。8月7日の落雷・大雨においては、市内各地で停電、床上・床下浸水、道路冠水などが発生しました。8月29日から30日にかけての台風第10号においても、大雨により、床下浸水、道路冠水などが発生しました。
もし、大規模災害が発生した場合には、多くの地域住民が被災者となります。道路は損壊し、消防車や救急車もすぐには到着できません。また、市職員も被災し、迅速な対応がとれない可能性もあります。災害が発生したらどう行動するのか、適切な行動がとれるようどう準備していくのか、市民の皆さん一人ひとりが防災意識を高め、考えていく必要があります。
各ご家庭での取組(自助)、地域での取組(共助)の大切さを見つめ直し、災害に備えましょう。
◆災害時の避難行動~大規模災害が発生したらどう行動するか~
▽地震発生時
(1)揺れが収まるまでは、何よりも身を守る行動をしましょう。
(2)火元の近くにいる場合は火を消し、扉を開けておきましょう。
(3)防災ハザードマップで避難所や避難場所などを確認し、市からの防災情報を確認しましょう。
・防災ハザードマップはこちら(本紙3ページにQRコードを掲載しています)
(4)自宅の倒壊など危険がある場合は、近くの避難所など安全な場所に避難しましょう。非常時の持出品も忘れずに。
(5)自宅が安全である場合は「在宅避難」をしましょう。
▽風水害発生時
(1)気象庁の情報などあらかじめ災害の発生を予想しましょう。
(2)防災ハザードマップで避難所や危険箇所などをあらかじめ確認しましょう。
(3)市からの防災情報を確認しましょう。
(4)市では、洪水や土砂崩れで住家が全壊するような想定はありません。自宅が安全である場合は「在宅避難」をしましょう。
◇災害の種類によって開設する避難所が変わります!
▽大規模地震災害など
小中学校の体育館を避難所として開設します。
大規模な地震が発生すると、市内全域が一斉に被災地となることが予想されます。そのため、多くの住民が避難できる市内小中学校の体育館が避難所となります。また、市民センターなどを福祉避難所として開設します。
▽風水害など
市民センターを自主避難所として開設することがあります。
本市では、河川がはん濫し家屋が流され、全壊するような被害は想定されていません。ただし、自宅にいることが不安で、自主的に避難をする方を対象に開設することがあります。
災害により建物が被害を受け、自宅にいることが危険である場合には、ちゅうちょせず避難所や知人宅など安全な場所に避難してください。
また、避難所では、避難者となるあなたも運営者の1人です。避難所は、ホテルなどの宿泊施設とは異なります。避難所の運営は、避難された方が避難所運営組織のメンバーとして、自ら主体的に運営を行っていくことが必要です。
大規模災害発生時は、長期的な避難生活となり、市の備蓄品だけでは足りません。市民の皆さん一人ひとりが持参できるものは持参する意識を持ちましょう。そのために、日ごろから食料や水、非常用のトイレ袋などを用意し、備えておきましょう。
また、避難する際には、避難者一人ひとり常備薬や普段着など生活に必要なものが異なります。貴重品や自分に合った非常食なども日ごろからすぐ持ち出せるように準備をお願いします。
防災情報などをいち早く受信できるつるポッケはこちら!(本紙3ページにQRコードを掲載しています)
<この記事についてアンケートにご協力ください。>