■夏の食事の栄養バランス・学校がない日の乳製品摂取のすすめ[健康応援団No233]
夏休みに入ると給食がなくなり、親としては大変悩ましいのがこどものお昼ごはんです。
学校給食は成長期にある児童生徒の心身の健全な発達のため、必要な栄養素が計算され、栄養バランスのとれた食事を提供してくれます。
特に成長期に必要なカルシウムは家庭での摂取量が著しく少ないため、給食では昼食必要摂取量を踏まえ、1日の推奨量の50%(小学生なら290~360mg、中学生なら450mg)を基準値としています。
よって夏休みに給食がなくなるとカルシウムを摂る量がかなり減ってしまうと考えられます。
しかし成長期のこどもにとっては骨や歯を丈夫にする大切な時期なので心掛けて摂るようにしたいものです。
牛乳、ヨーグルト、チーズなどの乳製品はこどもだけでも手軽に食べられます。
カルシウムの量は牛乳コップ1杯(180mL)で198mg、ヨーグルトカップ1個(100g)で120mg、チーズ1切れ(20g)で126mgです。
お昼ごはんにはチーズとじゃこをたっぷりのせたピザトースト、チーズと納豆をのせたお餅など、おやつには果物を入れたヨーグルト、牛乳を飲むなどして普段の食事に乳製品をプラスアルファしましょう。
女子栄養大学栄養クリニック 管理栄養士 川本尚子(かわもとなおこ)
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