(SDGs3:すべての人に健康と福祉を)
■認知症は「予防」「早めの気づき」「早めの相談」
○80代から増えはじめる認知症
認知症って、脳の細胞が壊れることで、物忘れや、時間や場所がわからなくなったり、順序だてて行動ができなくなることで、精神的に不安定になることもある症状のことを言うんだって。
下のグラフをみると、年代が上がると認知症の有病率が高くなっていって、男性と女性では、女性のほうが少し割合が高いみたいだよ。
[日本の性別・年齢別認知症有症率]
出典:厚生労働科学研究費補助金認知症対策総合研究事業報告書(研究代表者:朝田隆 2013年)
○軽度認知障害(MCI)のうちに相談・受診しよう
認知症は、下の図のように進むんだけど、健康な状態と認知症の間に軽度認知障害(MCI)という状態があるよ。この段階で適切な対処ができれば、健康な状態に回復することもあるんだって。認知症は早期発見・早期対応がとても大切なんだけど、実際は、生活の中での困りごとが増えて心配になったり、家族などが気づいても、なかなか周囲に相談できなくて、病気がかなりすすんでから、ようやく病院にかかる人が多いんだって。「ものを探すことが増えた」「同じことを聞くようになった(と言われる)」「集中力ややる気がなくなった」など、ちょっとでも気になることがあったら、早めに相談窓口や、病院に行くことがとても大事なんだよ。
参照:日本神経学会「認知症疾患ガイドライン2017」
○若いときから、健康なときから、認知症予防をはじめよう!
アルツハイマー型認知症の次に多い血管性認知症は生活習慣病が原因なんだって。認知症の予防って、メタボ予防と似ているね。認知症の予防は、実は40代から始めたほうがいいんだって。まずは特定健診を受けて、食生活の見直しや運動量を増やして肥満解消を目指したり、タバコやアルコールを減らしたりしていくことが基本だよ。また、人との交流や、やりがいを感じる活動をすることが、脳の活性化に役立って、認知症予防に有効なんだって。
[血管性認知症の原因]
・肥満
・運動不足
・高血圧
・心疾患
・脂質異常
・糖尿病
・喫煙
・加齢
(過剰な飲酒も認知症の原因になります)
認知症の相談窓口は、医療介護連携課(【電話】0977-75-2404)または杵築市包括支援センター(【電話】0978-68-8282)だよ。
問合せ:健康長寿あんしん課
【電話】0978-64-2540
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