11月8日はいい歯の日です。「歯が健康」だと「体も健康で長生きだ」と言われています。そこで、「歯」自慢の達人に歯の健康が生活の質にどのように影響しているか、インタビューしました。
■エピソードいい歯(1) 80歳になっても20本以上自分の歯を保とう
6月2日に杵築市健康推進館で高齢者のよい歯のコンクールを開催しました。健康な歯自慢の6名の方が参加しました。最優秀賞は大内地区の関口徳重さん(82歳)が受賞し、その後、県のコンクールでも優秀な成績をおさめられました。他の5名の方も歯自慢の方ばかりで、健康な歯を保つ秘訣を教えていただきました。
○市最優秀賞 関口徳重さん 大内地区(82歳)
第27回高齢者のよい歯のコンクール(大分県)
優秀賞・財団法人8020推進財団理事長賞受賞おめでとうございます!
関口さんの歯は31本です。これだけでも凄いことなのに、驚くことに、全てが健全歯です。関口さんは、若い頃から1日3度の歯磨きを欠かさず、特に夜の歯磨きは丁寧にしています。そして、年に1度は定期歯科健診を受け、歯のクリーニングもされています。食事では、よく噛むことを心掛け、好物はお魚です。体も健康で、なんと、60年間風邪をひいたことがありません! 趣味が多く地域活動にも積極的に出かけ、はつらつとされています。まさに、いい歯の達人です!
○その他、市優秀賞を受賞したみなさんの健口ポイント!
・江藤秀明さん 中山香地区(85歳) 残存歯28本
食後の歯磨きを欠かさず行い、歯間ブラシを使って磨いています。
・阿部俊子さん 杵築地区(80歳) 残存歯26本
「80歳になっても、20本以上の歯がある」ことを目標にしてきました。更に歯を大切にするため、食べたら磨くことを徹底して歯の健康を保っています。
・阿部洋一さん 宗近地区(81歳) 残存歯30本
3回の歯磨きは毎日欠かさずしています。普通と感じていたが、結果的に歯があることが健康に繋がるんだと改めて感じました。
・矢野三雄さん 八坂地区(88歳) 残存歯29本
毎日の歯磨きはもちろんのこと、年に2回は歯科医院で歯のクリーニングをしてもらってます。また、食事の際は「一口30回」咀嚼(そしゃく)しています。
・清原宏子さん 杵築地区(80歳) 残存歯28本
歯の病気が体に影響を及ぼすことを、実母の体験から学びました。若い頃から、歯の病気は侮れないと知り、1日3回の歯磨きを欠かしたことはありません。お陰で、歯と体の健康は維持できています。母に感謝です。
○胃腸が元気に!
よく噛むと、唾液がたくさん分泌され、消化酵素がたくさん出て消化を助けます。
■エピソードいい歯(2) 歯科の健康意識は高まっている
杵築市では、20歳~74歳の幅広い年齢の方に無料歯科健診を実施しています。歯科健診の受診者は、年々増加しており、令和4年度と令和5年度を比較すると、約6.5%増加しています。そこで、無料歯科健診を受診した2名の方に感想をお尋ねしました。
○後田れい子さん 東地区(67歳)
4年前に福岡県から杵築市に転入してきました。市の健診の案内で無料歯科健診を知り、定期的に歯科健診を受けるようになりました。歯医者に行くにはきっかけがいる! と改めて感じました。お陰で、歯があることで、何でも食べられています。
毎日のセルフケアや、定期的な歯のケアもしています。その甲斐あって、本当に、はつらつと過ごせています。フラダンスや太極拳・手話ソング等々の地域活動に意欲的に何でもチャレンジしたいです。
○荒巻勇一郎さん 東地区(69歳)
全身の健康と歯の健康は関係があると聞いて、無料歯科健診を受けました。それから、定期的に歯のクリーニングをしてもらい、とてもスッキリして、歯もツルツルになり、爽快感があります。歯を大事にしているため、よく食べられる口だと自負しています。力仕事を依頼されることもありますが、歯が丈夫なので受けられます。また、地域でも剣道の道場をお手伝いしています。
○歯みがきの達人になろう!
歯と歯の間をきれいにすると、スッキリします! 歯磨きの仕方は個人差があるので、かかりつけ歯科医でその方法を教えてもらいましょう。
■エピソードいい歯(3) 歯と運動の関係はとても重要視されています
残存歯が多いと良質な栄養を摂取出来ますが、残存歯が少ないと、硬い食べ物が苦手になります。その結果、脂質や炭水化物が多く含まれる柔らかい物ばかり食べるようになり、栄養バランスに偏りが出たり、徐々に体の筋力も低下して、転倒・骨折をしやすくなります。杵築市には、転倒・骨折を予防できるきつみん体操(市オリジナル体操)があります。単に、「介護予防の体操」ではなく、確実に効果が出る体操として青壮年期の方にもお勧めです。きつみん体操に励んでいる、「週1通いの場」参加者のうち、歯自慢の方に秘訣をお尋ねしてみました。
○荷宮貞子さん 八坂地区(92歳)
若い頃から「歯がいい」ことが自慢でした。予防のために歯科受診することは知らなかったので、セルフケアをして頑張っていましたが、予防のために歯科を受診してよいことを知りました。今ではかかりつけ歯科医で歯磨き指導を受け、日に3度の歯磨きのみならず、夜は時間をかけてよく磨いています。
何でも食べられ、元気です! 週1回のきつみん体操では、片足を上げたり、スクワットをしたりとかなり筋力が付いています。計測でも片足立ちは余裕で60秒をクリアできています。趣味のカラオケや詩吟は今でも仲間と一緒に楽しんでいます。
○東名和義さん 八坂地区(73歳)
山中地区で週1回きつみん体操をしています。昨年、歯と口腔機能の向上教室を体験して、歯が大事なことを学びました。杵築市は74歳まで無料歯科健診を受けられると聞いて、即、予約を取りました。歯が健康だと、運動機能も安定しています。
奥歯でしっかりと噛みしめられることは転倒予防につながります。幸せを噛みしめて、元気に過ごせています。
○転ばない体に!
歯がいいと奥歯でしっかり噛みしめられるため、効果的に筋肉がつき、転倒予防に繋がります。
問合せ:健康長寿あんしん課 市民健康係
【電話】0978-64-2540
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