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杵築の至宝 No.36『妙経寺庭園』〔杵築地域〕

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大分県杵築市

■妙経寺庭園(みょうきょうじていえん)〔杵築地域〕
県指定年月日:2003年3月31日
名勝/県指定有形文化財/妙教寺

日蓮宗妙経寺は、慶長10年(1605)真浄院日純上人(しんじょういんにちじゅんしょうにん)によって、現在の養徳寺の場所に一乗山常顕寺(いちじょうさんじょうけんじ)を創建したことにはじまるとされ、宝永6年(1709)に寺号を「常顕寺」から「妙経寺」に改めたのち、正徳2年(1712)藩主松平重休(まつだいらしげやす)から境内地の寄進を受け、現在地に移転したとされています。また、寺宝としては、12世紀頃の造立とされる木造毘沙門天立像(びしゃもんてんりゅうぞう)(県指定有形文化財)や日蓮聖人(にちれんしょうにん)による真筆の本尊などが知られています。
妙教寺庭園は、書院の北側に作庭された枯山水鑑賞式庭園で、切石橋側面に明確な作庭銘が残っており、『築山師淡州住秦冶郎兵衛兼利(はたじろうひょうえかねとし)』『安永四乙未十月日十三世日行代』とあることから作者と作庭年代、施主が特定できる庭園としては、大変貴重で全国的にも高く評価されています。本庭の面積は約608平方メートルあり、築山と枯池を組み合わせた構造となっています。切石橋を渡った築山上にはかつて茶室が建てられていたと考えられ、「露地庭(ろじにわ)」の要素も備えた珍しい形式で作庭されるほか、石組や添石には安山岩系の石材が多く用いられていることがわかっています。

お問い合せ:文化・スポーツ振興課 文化振興係
【電話】0978-62-5750

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