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【農業サポーター】教えて!甲斐指導員

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大分県由布市

■今月の農作業
●防寒対策と冬野菜の管理・土作り
今年の冬は、エルニーニョ現象の影響で暖冬傾向にあります。しかし、暖冬といっても朝晩は気温が下がり、日中は平均より気温が高くなるため、寒暖差は大きくなります。油断せずに防寒対策は行いましょう。暖かいと作物の生育が良過ぎる場合がありますが、霜害や寒害に注意しましょう。

●タマネギ
生育が良すぎる場合、寒波で枯死することはありませんが、ネギ坊主が出やすくなります。極早生種、早生種は追肥を行いますが、生育状況に応じて加減しましょう。また、水不足の場合はしっかりと灌水(かんすい)しましょう。株元をモミガラやクンタンで霜柱から守りましょう。中生種、晩生種は小さくても追肥はしないでください。

●マメ類
寒さに非常に強いエンドウ豆、そら豆ですが、横風には弱いので支柱やネットで支えましょう。しっかりと寒さに当たることで春先に花芽分化し豆ができるので、過度な保温は止めましょう。

●石灰窒素について
石灰とチッ素の化合物で、農薬登録もあるので1つで肥料と農薬の効果が期待できます。肥料としてはカルシウム、チッ素、ケイ酸、鉄などの要素を含みます。農薬の効果としては、線虫や雑菌、雑草の防除効果があります。さらに、腐敗促進効果もあるので、稲ワラや堆肥を効率的に分解してくれます。
農薬としての毒性は土壌中に散布後10日程度で分解され無害になり、残留毒性は無くなります。その後は肥料の効能だけとなります。10aあたり20kgを散布後よく耕しましょう(取扱い上の注意をよく読んでから使用してください)。

●トマトキバガの発生に注意しましょう
南米原産の体長6mm程度のガで、ナス科作物やマメ科を加害する害虫です。日本では令和3年に熊本県と宮崎県で初めて確認され、今年は竹田市久住町でも確認されました。来年の家庭菜園やトマト、インゲン豆の露地栽培などでは、被害が心配されるためご注意ください。葉にハモグリバエに似た食害痕を残します。疑わしい被害を見つけた場合はご連絡ください。なお、現在市販されている農薬にはこの害虫名が載っていませんが、登録された農薬がありますので、お気軽にお問い合わせください。

問合せ:農政課
【電話】097-582-1293

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