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【農業サポーター】教えて!甲斐指導員

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大分県由布市

■春夏野菜の準備〜定植〜
●化成肥料と有機物
野菜の定植時期が近づいてきました。堆肥は入れましたか?肥料と石灰は1週間前でも間に合いますが、有機物は早めに投入しましょう。完全に完熟醗酵したものであれば直前でも問題ありませんが、未熟や半熟堆肥は熱やガスが発生するため、植えた野菜の根を傷めてしまいます。また、油粕や鶏ふん、米ヌカなども発酵過程で熱を発するため、早めに施して土と混ぜておくと良いでしょう。
肥料は、化成肥料や有機質肥料、有機化成肥料などがあります。一般的な化成肥料の8-8-8などは、速攻性があるため初期から効き、不足の場合は追肥ですぐに効果が現れるため使いやすいでしょう。その反面、持続期間は1ヵ月ほどと短く、肥料切れを起こしやすいため追肥を忘れずに行いましょう。有機化成は2ヵ月ほど効果が持続します。
油粕や米ヌカなどの有機質肥料は、ゆっくりと長く効くのが特徴のため、追肥が不要の場合もあります。ただし、早めに施しておかないと定植時に効果が出ません。作物の初期生育は非常に大事なので、定植時に効果が出るように半月前までには施しましょう。
鶏ふんは有機質の肥料で、肥沃な土地ならば5ヵ月ほど持続しますが、流水がある場合や、やせた土地では効果は持続せず1ヵ月程度しかありません。
有機物を多く投入した畑は微生物が活性化し肥沃な土になり、栄養バランスも良くなります。したがって、できた野菜にも旨味、甘味、香りなどに良い影響を与えることになります。何より、環境への負荷軽減や、持続可能な農業を推進するこの時勢に最適と言えるでしょう。ただし、注意点としては、先に述べたように「遅効性であること」、「動物糞尿などは病害虫を誘発しやすいこと」などがあります。肥料過多栽培になった場合はどちらの栽培でも同様です。

●植え付け時期
毎年言いますが4月は早い、5月上旬が最適です。

●定植
深植えにならないように注意し、植えた株元を手で鎮圧し過ぎないようにしましょう。倒れるのを防ぎたい時は、すぐに支柱を立てましょう。定植後は根の活着と伸張を促すために、毎日水やりをしましょう。4日・5日程度で活着します。

●ネギ類
大分県からベト病の注意報が出ています。ご注意ください。

問合せ:農政課
【電話】097-582-1293

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