■知っていますか?「部落差別」
部落差別とは同和地区、被差別部落などと呼ばれる特定の地域出身であることを理由に、結婚の反対や就職で不公平に扱われたりする、日常生活のうえでさまざまな差別を受けるなど、我が国固有の重大な人権問題です。
部落差別解消に向けては、長年の取り組みによって生活環境や産業基盤など格差の解消が進み、社会のさまざまな分野で人権尊重意識の醸成も進められてきました。しかし、いまだに結婚や就職の際の身元調査や差別発言などは根強く残っており、解消に至っていません。またインターネット上では、特定の個人が被差別部落出身者であることや地名を動画で公開し、差別を助長するような問題が起こっています。インターネットでは匿名で簡単に情報が発信できるため、誤った情報が流出したり、それを閲覧した人が差別的な書き込みと知らないうちに拡散させるなど、差別を助長させる場合もあります。
このような中、平成28年12月に「部落差別の解消の推進に関する法律」が施行されました。法律では、「情報化の進展に伴って部落差別に関する状況の変化が生じていることを踏まえ、全ての国民に基本的人権の享有を保障する日本国憲法の理念にのっとり、部落差別は許されないものであるとの認識の下にこれを解消することが重要な課題であることに鑑み、部落差別の解消に関し、基本理念を定め、並びに国及び地方公共団体の責務を明らかにするとともに、相談体制の充実等について定めることにより、部落差別の解消を推進し、もって部落差別のない社会を実現することを目的とする」とされています。
今、あなたのまわりにも差別されることを恐れ、その事実を声に出すことができず、悲しみの涙を隠している人がいるかもしれません。「私には関係ない」と無関心にならず、自分の意識が問われる問題として、一人ひとりが正しく理解して判断することが大切です。
問合せ:人権・部落差別解消推進課
【電話】63-4820
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