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[特集]手話でつながろう 手話はひとつの言語(1)

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大阪府和泉市

■ろう者(聴覚障がい者)にとって、手話はコミュニケーションをとるための大切な言語です。
市では、「和泉市手話言語の理解及び普及並びに豊かなコミュニケーションの促進に関する条例」に基づき、手話の普及に取り組んでいます。今月号は、手話について紹介します。この機会に魅力ある手話にふれてみませんか?

◆ろう者の思い
手話とは、目で見る言葉です。ろう者(聴覚障がい者)にとって、母語であり、必要不可欠なものです。
日本語の音声を聞く言葉は「音声言語」ですが、見る言葉は「手話言語」です。国連総会で採択された障害者権利条約の中でも、手話は言語であることが明記されています。
ろう者が社会に参加しやすくなるためには、いつでもどこでも誰とでも自由にコミュニケーションができる環境が必要です。スーパーや病院、コンビニなど様ざまな場面で手話が通じるようになれば、ろう者は自分の意思を伝えることができ、聞こえる人もろう者とコミュニケーションがとれるようになります。
そのためには社会に手話の普及が必要です。手話の普及を通じて、ろう者と聞こえる人がともに生きる社会になってほしいです。

◆こんなことに困っています
▽道を歩いている時
音が聞こえないので、 自動車や自転車などが後ろから近づいても気がつきません。

▽人と話す時
声をかけられていることがわからず、無視していると誤解されてしまうことがあります。また、聞こえる人同士の会話に参加しづらいです。

▽銀行や病院などで
銀行や病院で順番を待っている時、自分の名前を声で呼ばれることがありますが、その呼び出しが分かりません。

▽電車やバスの車内で
電車やバスの中では、次に停車する駅やバス停を知らせるためのアナウンスが流れますが、電光掲示板がない場合はわかりません。
また、非常時の状況を説明するアナウンスが聞こえないため、何が起こっているのか把握することができません。

▽災害時の場合
防災行政無線の放送などが聞こえず、災害に関する情報が不足し、非常時に適切な行動をとることができません。
聴覚障がいは、外見だけではわかりにくい障がいであるため、周囲の人にわかってもらえず、避難所等で孤立してしまいがちです。

◆私たちにできること
・手話を覚える(講座などに参加する)
・相手の目を見てコミュニケーションをとる
・筆談や身振り、空書き(空中に指を動かして文字を書くこと)で会話を行う
・文字起こしアプリを使って伝える
・あいまいな表現は避け、短く簡潔に伝える

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