堺では近世に「茶の湯」が盛んとなったことで竹工芸は飛躍しました。その後、竹工品が茶道具として幅広く用いられるようになり、明治時代にかけて、堺を中心に優れた竹工の専門職である籠師が多く集まり活躍していました。
◇四代 田辺竹雲斎さん(たなべちくうんさい)
〈プロフィール〉
120年近く続く竹工芸家の四代目として、国内外で幅広く活躍。伝統的な技術を受け継ぎながら、竹による現代美術も製作する日本を代表する工芸家。芸術選奨文部科学大臣新人賞など数々の賞を受賞。
Q 子どもたちへ伝えたい思い
竹には神秘的な力があります。竹工芸教室などでは、美しく優しく繊細かつダイナミックな魅力を持つ竹に触れ、堺の茶の湯文化とともに盛んになった竹の文化を知ってもらいたいと思っています。また、アートは人をクリエイティブにしてくれます。作品を通じて、多くの子どもたちに竹という素材、アートの素晴らしさを感じてもらいたいです。
Q 竹工芸家としての思い
歴代から受け継いできた精神と技術で伝統的な花かごや茶道具を制作する一方、幅広い層に竹工芸に関心を持ってもらうため、インパクトのある巨大なインスタレーションの制作などに取り組んでいます。
また、伝統を未来につなぐため、伝統を継承しつつ、自動車や建築など幅広い業種とコラボレーションを行い、活動の幅を広げています。
◇四代田辺竹雲斎さんによる竹工芸体験
堺区子ども体験学習事業の一環として、竹のアート作品を制作する竹工芸体験を実施します。世界でたった一つだけの花かごを作ってみませんか。
日時:3月10日(日)13~16時
場所:堺市博物館学習室・堺市茶室「伸庵」(堺区百舌鳥夕雲町2丁大仙公園内)
対象:堺区在住の小学5年生~中学生
費用:無料
要申込:定員…20人。2月1~16日まで市【HP】(本紙1ページのQRコード)から受付。申込多数の場合は抽選。
問合せ:堺区役所企画総務課
【電話】228-7403
【FAX】228-7844
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