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自治体の皆さまへ

ええトコ! 天王寺

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大阪府大阪市天王寺区 クリエイティブ・コモンズ

■食生活にひと工夫
食事を楽しみながら いつまでも健康に

大阪夕陽丘学園短期大学で教壇に立ち、地域の人たちの健康増進や環境整備に向けて、日々取り組まれている管理栄養士の森さんに、日々の食事を楽しみながらもっと健康的に過ごすコツについてお聞きしました。

○森久栄(もりひさえ)さん
プロフィール:
大阪夕陽丘学園短期大学 食物栄養学科教授
保健センターや診療所の栄養指導、中学校給食や乳児院・児童養護施設の給食の研究を行う。

◇適切な食の選択を
長く栄養指導をしている中で、「料理は手作りで」と薦めていた時代もありましたが、近年は外食や市販食品を上手に利用する方法をアドバイスすることが多くなりました。市販食品も薄味のものや野菜を多く使ったものが増えてきて、高齢の方や疾病を持つ方も利用しやすくなり、食の選択肢が広がっていることを感じます。一方で、選択の仕方に偏りが続くと、エネルギーの過剰や栄養素の不足によって、生活習慣病を引き起こしてしまいます。

◇無理なくおいしく実践する健康的な食事
血圧の高い人は、食事全体を薄味にし過ぎると満足感がなくなります。しかし、麺類の汁を半分にするだけで無理なく減塩になります。また、血糖が気になる人は、野菜から先に食べると血糖の急激な上昇を抑えることができます。食生活やメニューを大きく変えるのではなく、食べ方を変えるだけなら取り組みやすくなります。過食を防ぎ体重のコントロールにも役立ちますので、私自身も野菜のおかずから先に食べるように心がけています。
また、バランスの良い食事を実践するには、毎食「主食・主菜・副菜」を組み合わせ、それ以外に1日の中で果物と乳製品を摂っていただきたいのですが、若い人の中には、乳製品と果物を日常的に食べない人が見受けられます。バナナやみかん、牛乳やヨーグルトは調理器具を使わずに食べることができるので、食生活に加えてみてはいかがでしょうか。ビタミン・ミネラル・食物繊維が補給できます。
食生活における工夫は、健康以外にもメリットがあります。大根は皮まで調理すれば食物繊維をたくさん摂れますし、最近はブロッコリーの茎まで食べる人も多いです。食品ロスの削減にもつながり環境にも家計にも優しい習慣といえます。皆さんも食生活にひと工夫を加えて、いつまでも元気に食事を楽しみましょう。

◆食育セミナー
サスティナブルな健康づくりと食生活
~おいしく食べて未来へつなぐ~
「健康づくりのために、何を、どう食べたら良いの?」「日々の食事を楽しみながら、もっと健康的に過ごせない?」こうした疑問、お持ちではないでしょうか?食生活を工夫することは、健康に良いだけでなく、地球環境や家計への優しさに繋がります。今回お話をうかがった大阪夕陽丘学園短期大学教授 森 久栄さんが、長く「食」に関する仕事に携わってきた経験から、皆さんの疑問にお答えします。
先着順 無料
日時:1/25(木)16:00~18:00
場所:区役所3階講堂
定員:100名

問合せ:事業戦略室
【電話】06-6774-9683

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