市立東大阪医療センターのスタッフがリレー形式で医療に関する情報などをお届けします。
■第91回「メノポハンド」を知っていますか?
▽市立東大阪医療センター 整形外科 大西正展副部長
「メノポハンド」という言葉が整形外科、特に手の外科の分野で話題となっています。これは「メノポーザルハンド」のことで、「メノポーザル」とは「閉経」を意味します。
朝、目が覚めると手がこわばって曲がりにくい、関節が太くなってきた、ペットボトルの蓋があけられない、指がしびれて細かいことがしにくいなどの症状はありませんか。これらの症状が進行すると、手指の関節変形や、腱鞘炎、神経障害などの疾患となります。
リウマチの検査やレントゲン検査でも原因がはっきりとせず、老化が原因とされた時代もありました。
近年では、女性ホルモンのエストロゲンの急激な低下を起こす45歳~55歳の閉経期や更年期、妊娠中に高かったエストロゲンが急に元に戻る産後授乳期など、エストロゲンの急激な変化が原因となり、関節の中の滑膜や腱が腫れるということがわかってきました。
これらを予防する方法としてエクオールというサプリメントがあります。
心当たりがある方は「メノポハンド」「エクオール」で検索してみてください。
問合せ先:地方独立行政法人市立東大阪医療センター事務局地域医療連携室
【電話】06-6781-5101【FAX】06-6781-2194
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