5年度は「第7次池田市総合計画」の初年度として、さまざまな施策をより効果的に進めるべく、人と人とのつながりを大切にし、一つ一つの声を受けとめながら、持続可能なまちづくりを進めてきました。
6年度は本計画の2年目となり、この想いはそのままに、さらに取り組みを進めることで、本計画のキャッチフレーズである「『だったらいいな』を叶えるいけだ」に向けてまい進していきます。
■重点テーマ
(1)女性活躍を牽引する取組の推進と教育・子育て支援のさらなる充実
女性が一層活躍できる社会の実現をめざして、女性が働きやすい職場環境の構築に率先して取り組むとともに、多様な働き方・生き方の支援に努めます。また、物価高騰対策として、子育て世帯の負担軽減に向けた取り組みを進めます。
(2)「大阪・関西万博」開催に呼応したまちづくりの推進
目前に迫った「2025年大阪・関西万博」の開催を好機と捉え、多様な主体との連携や地域活性化に向けたシティプロモーションなどに取り組み、「まちづくり人口」の拡大に努めます。また、万博のテーマ「いのち輝く未来社会のデザイン」と重なる取り組みを推進し、市民のウェルビーイングの実現をめざします。
■主要施策
◆価値を高め発信するまちづくり
◇「環境共創」のまちづくり
「地球温暖化防止実行計画(区域施策編)」を策定し、温室効果ガス排出削減を推進します。また、太陽光発電設備や家庭用蓄電池設備の補助制度について、両設備の同時設置者に対する家庭用蓄電池設備の補助金額を増額します。
クリーンセンターについては、今後も安全で安定したごみ処理が行えるよう、維持管理に努めるとともに、次期施設整備を見据えた基本構想の策定を進めます。
緑化の推進については、地域での花いっぱい運動の支援を継続するとともに、五月山ハイキングコース付近の森林を整備するなど、安全な環境の確保や良好な景観の維持に向けた森林保全を図ります。
◇地域特性を生かしたまちづくり
細河地域では、スマート農業と農福連携の推進に取り組むとともに、「BOTAFES」の開催など、地域特性を生かした取り組みを推進します。また、地域拠点づくりについては、官民連携コンソーシアムによる取り組みを継続します。
池田駅周辺では、駅南側の再整備を進めるとともに、駅北側の将来的な再整備に向けた検討を進めます。また、地域や企業と連携しながら、コミュニティセンター跡地を活用した社会実験を実施し、「歩きたくなるまちなか」の実現に向けて、「おさんぽマルシェ」の開催など、官民連携のエリアプラットフォームによるまちづくりに取り組みます。
石橋阪大前駅周辺では、まちづくり協議会の活動への支援に努めるとともに、官民連携による事業の実施に向けた検討を進めます。
◇都市活力の維持と活性化
創業者への支援や多様な働き方が実現できるいけだピアまるセンターの運営について、多くの方にご利用いただけるように努めます。また、新規就農者に対する経営開始時の支援により、担い手不足の解消を図ります。
◇シティプロモーションの展開
シティプロモーションブックを活用した情報発信や本市の魅力の伝え手を増やすためのワークショップの開催に加え、ウォンバットの魅力を押し出した取り組みを推進します。
観光の推進については、「2025年大阪・関西万博」の開催による来訪者の増加が予想されるため、「食」を楽しむ環境づくりに取り組むなど、回遊性の向上による市内滞在時間の増加をめざします。
◆子どもと大人の未来を育てるまちづくり
◇子ども・子育て支援の充実
卵子凍結保存に係る費用の一部を助成することで、ライフスタイルの多様化に応じた、一人一人の妊娠の希望や考え方を尊重し、適切な自己決定を支援します。母子保健や児童福祉については、「子ども未来課」を新設し、子育て家庭などに対して包括的で切れ目ない支援に努めます。
発達障がい児の方への支援については、やまばと学園に相談支援専門員を配置し、相談機能の強化を図るとともに、老朽化した同園と古江保育所との一体的な建替えも視野に検討を進めます。
子ども医療については、18歳までの子どもを対象とした医療費助成を継続し、子育て世代の医療費負担の軽減と子どもの健全な育成に努めます。
保育士については、人材確保や職場環境の改善などの取り組みを推進し、質の高い保育を提供できるよう努めます。
留守家庭児童会については、石橋小学校・北豊島小学校に新たに施設を建築するほか、その他の小学校でも環境を整備します。
◇学校教育の充実
「池田市教育大綱」について、教育ニーズの変遷や「第7次池田市総合計画」を踏まえ、8年ぶりに改訂を行います。
学校施設については、「池田市学校施設の長寿命化計画」に基づき、今後の具体的な更新計画を策定します。
給食費については、6年度上半期に、小・中学校と義務教育学校での無償化を実施します。また下半期においても継続実施することに向けて、財政状況を踏まえた財源措置を検討します。
◇生涯学習の推進と郷土愛の醸成
図書館システムの更新による利便性の向上や、電子図書館の利用拡大を図ります。また、くれは音楽堂については、耐震補強工事のほか設備の更新も併せた設計を行います。
◇文化・芸術・スポーツ活動の推進
文化・芸術・スポーツにおいて功績のある市民に奨励金を交付します。また、多様な文化事業に取り組みます。
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