24時間365日、昼夜も問わず火災などの緊急時に出場する消防士。
皆さんは消防士がどのような活動をしているか知っていますか?
今号では、最前線で市民を守る消防士の活動に迫ります。
■池田市の消防の現状
本市の消防組織は消防本部、消防署、細河分署で総勢130人の消防士や救急救命士などで構成されています。
現場に向かう消防業務は、主に火災、救急、救助に分かれていて、5年における火災は17件発生しました。「建物火災」が10件、「車両火災」が3件、「その他の火災」が4件です。出火原因の1位は2年から4年連続で「こんろ」が続いています。救急は7,211件発生しており、搬送人員は6,304人でした。「急病」が最も多く、4,897件となっており、その他に「一般負傷」「交通事故」などで出場しています。救助は125件で、「建物などによる事故」が最も多く、64件となっています。その他に「交通事故」「水難事故」「火災」などで出場しています。
◇消防職員の階級と人数
実員130人
6年4月1日時点
◇5年中の17件出場内訳
火災:17件
救急:7,211件
救助:125件
■いち早く現場に着くために 指令から出場まで1分以内!!
指令センターから消防署内に出場指令が流れると、急いで出場準備室に向かい、素早く防火衣やヘルメットなどを着装します。着装後に出場準備室でモニターに映し出された災害点を見ながら各隊長は現場へのルートを確認し、素早く活動方針を共有します。その後、各車両に乗り込み出場です。
01:急いで出場準備室へ
02:防火衣を着装
03:現場へのルートを確認
04:車両へ乗り込み出場
◇消防本部 予防課
東 主幹
普段から徹底して消火や救助に必要な機器などを点検し、すでに車内に積んでいるため、乗り込んだらすぐに出場できます。この速さはまさに訓練のたまもの。日々、本番を想定しながら訓練を続けているからこそ、どんなときでもいち早く現場に駆け付けられるのです。
■災害が起きていないときの活動について
現場の消防士は1日24時間勤務の交代制です。災害活動などがないときは一体何をしているのでしょうか?
◇訓練
多種多様な災害が発生するため、想定訓練は欠かせません。また体が暑さに慣れるためにあえて暑い時間に訓練を行います。休憩時間にトレーニングを行う隊員もたくさんいます。
◇点検・検査
勤務交代後はすぐに車両と資器材の点検を行います。消防車や救急車は私たちの大切な仲間であり日々の手入れは欠かしません。また消火栓は毎年点検、露店などへは現地検査を行い、市民の安全確保に努めています。
◇啓発活動
学校やマンションで消防訓練指導を行っています。毎年繰り返して消火・通報・避難訓練を行い、災害時に慌てず行動できるようにするものです。消防施設見学は子どもたちが消防車を見たり、防火の話を聞いたりするものです。防火意識の向上につながることを期待しています。
問合せ:予防課
【電話】754・3511
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