文字サイズ
自治体の皆さまへ

考えよう・人権

22/63

大阪府泉大津市

人間が人間らしく生きるために、すべての人が等しく持っている権利、「人権」について考えるコラムです。

■「男らしさ」って?
「男らしさ」と聞いて、どのようなことを思い浮かべますか?「弱音を吐かない」「泣いたらダメ」「頼りになる」「リーダーシップがある」「家族を養っている」などが挙げられるのではないでしょうか。
こうした考え方は、社会や文化的環境の中でつくられ、人が育つ過程で身についていきます(生物学的な性に対して、社会的文化的につくられた性=「ジェンダー」と言います)。しかし、男性(男の子)だからといって、泣いてはいけないのでしょうか。リーダーシップは、男性だけが発揮するものなのでしょうか。家族を養うのは、男性だけが負わなければならない義務なのでしょうか。
内閣府男女共同参画局が令和4年度に行った性別による無意識の思い込みに関する調査で、性別役割意識の項目において、男性女性ともに最も高かったのは「男性は仕事をして家計を支えるべきだ(男性48.7%、女性44.9%)」でした。また、男性では「デートや食事のお金は男性が負担すべきだ(34・0%)」「男性は結婚して家庭をもって一人前だ(30.4%)」「男性は人前で泣くべきではない(28.9%)」といった項目が上位に位置し、男性自身が「男らしさ」という性別役割意識を強く持っていることがわかりました。
こうした意識は、当たり前すぎて考えたことがないかもしれませんが、もしかすると生きづらさを感じることにつながっているかもしれません。
11月19日は「国際男性デー」です。男性や男の子の健康に目を向け、ジェンダー平等を促す日として、1999年にカリブ海の島国トリニダード・トバゴで始まったとされています。
人生100年時代と言われる今、健康で長生きすることは男性・女性に限らず共通の願いでもあります。例えば、女性特有と思われがちな更年期障がいは、個人差はありますが男性にも存在します。無意識の思い込みは、時に考え方や視野を狭めることにつながります。
すべての人が、性別に関わらず個人として尊重され、能力と個性を発揮して対等な関係を築くことは、誰もが生きやすい社会につながります。
国際男性デーに、改めてジェンダー平等について考えてみませんか。

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU