文字サイズ
自治体の皆さまへ

おおつ物語

31/56

大阪府泉大津市

■泉大津市の名宝(1)~阿弥陀如来坐像(あみだにょらいざぞう)(上品寺(じょうぼんじ))~
かつて和泉国として栄えた本市では数多くの寺院が営まれ、貴重な文化財が受け継がれてきました。その一つが、上品寺(春日町)の阿弥陀如来坐像です。阿弥陀如来は人びとを救済する仏とされ、平安時代に貴族を中心とする浄土信仰が盛んになると、数多くの阿弥陀如来像がつくられました。
やや大きめの頭部に、水平の切れ長の伏し目とツンと尖った上唇、穏やかな丸顔で、優美な平安貴族好みの姿です。頭はこぶのように盛り上がった形をしていますが、これは髪型ではなく、悟りをひらいた証として如来にのみ表現される肉髻(にっけい)です。この根元部分に、知恵の象徴である肉髻珠(にっけいじゅ)と呼ばれる朱色の玉がはめ込まれることが多いのですが、本像では失われており、はめ込まれていた痕跡が残っています。眉間のやや上には、仏の慈悲の光りを表わす白毫(びゃくごう)、首には三道(さんどう)と呼ばれる三段のシワが表現されています。
奥行がありどっしりとした安定感のあるフォルムの本像は、本市最古の仏像のひとつとして貴重であり、市指定文化財に指定されています。

※11月24日(日)、まちなかアートフェス2024の一環として、普段は非公開の阿弥陀如来坐像を一般公開します。詳しくは市ホームページなどをご確認ください。

問合せ:生涯学習課

<この記事についてアンケートにご協力ください。>

〒107-0052 東京都港区赤坂2丁目9番11号 オリックス赤坂2丁目ビル

市区町村の広報紙をネットやスマホで マイ広報紙

MENU