■「未病予防」シリーズNo.11 良い睡眠でからだもこころも健康に
睡眠には、からだとこころの疲れを回復させる働きがあります。このため、睡眠不足は、日中の眠気や疲労に加え、頭痛、意欲や感情のコントロール、注意力や判断力の低下など広い範囲で影響を及ぼす可能性があります。また、睡眠不足を含め、睡眠に関する問題が慢性化すると、肥満、高血圧、糖尿病、心疾患や脳血管障害、うつ病などの発症リスクの上昇や症状悪化に関連することが明らかになっています。
市が令和元年に実施したアンケート調査では、睡眠時間が1日平均6時間以上の人は54%でした(グラフ(1))。また、起床時の疲労感を睡眠時間ごとにみると、疲れが取れていないと感じる人の割合は、5時間未満が最も多く、7時間の人に比べて9倍以上でした(グラフ(2))。
新しく令和6年度から始まる第3次国民健康づくり計画「健康日本21」では、「十分な睡眠時間」を6~9時間(60歳以上は6~8時間)と設定し、確保できている人の割合60%を目標としています。
十分な睡眠時間は、年齢や労働時間、個人差が影響しますが、睡眠の質と同様に睡眠時間の確保も重要です。
現在、健康力向上プロジェクト「女性のための“より良い睡眠サポート”セミナー」で開催した睡眠の質を上げるポイントや眠りのためのエクササイズなど、誰にでも参考になる動画を公開しています。
睡眠について正しい知識を身につけ、良質な睡眠で、からだとこころの健康づくりをめざしましょう。
◇市民アンケート調査結果(令和元年実施)
(1)睡眠時間(成人)
(2)睡眠時間ごとの起床時に疲れがとれていない人の割合(成人)
日中の眠気や居眠りで困っている、眠れない日が続いているなど、日常生活に支障が生じている場合は、かかりつけ医など身近な専門家に相談しましょう。
◇睡眠の質を高める!~1日の理想のタイムスケジュール~
3月31日(日)まで公開
・動画はこちら(二次元コードは本紙をご覧ください)
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問合せ:健康づくり課
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