■しない させない 受動喫煙~5月31日は世界禁煙デー~
喫煙が、がんを始めとするさまざまな病気の悪化に関わっていることが広く知られるようになり、日本全体の喫煙率は少しずつ低下していますが、本市の喫煙率はいまだ高い状況です。
喫煙は吸っていない周囲の人にも煙による健康ダメージを与えてしまいます(=受動喫煙)。厚生労働省の調査によると日本では年間約1万5,000人が、受動喫煙が原因で死亡しているとされ、望まない受動喫煙をなくすため、令和2年4月から法律によるルールがスタートしました。
◆受動喫煙が与える健康ダメージ
調査や研究もすすみ、受動喫煙が与える健康ダメージも下図のように分かってきました。また、加熱式たばこの主流煙については、多くの種類の有害物質が含まれるものの、ニコチン以外の有害物質の量は少ないという報告があります。しかし、たばこの煙にさらされることについては安全なレベルというものがなく、喫煙者と受動喫煙者の健康に悪影響をおよぼす可能性が否定できないと考えられています。
▽受動喫煙との関係が確実な病気
・脳卒中
・虚血性心疾患(心筋梗塞、狭心症)
・肺がん
・乳幼児突然死症候群
▽受動喫煙と関係する可能性が高い病気
・成人…鼻腔・副鼻腔がん、乳がん、喘息の発症・重症化、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
・胎児・小児…低出生体重、胎児発育不全、喘息の発症・重症化、中耳疾患、虫歯、呼吸機能低下
◆望まない受動喫煙を防ぐルール
令和2年4月から定められた施設では、次のように受動喫煙を防止することが義務付けられています。国民の配慮義務として家庭や自動車内などで受動喫煙が起こらないように気をつける必要があります。特に健康への影響が大きい、子どもや病気の患者がいる場所では禁煙を心がけましょう。
一、屋内は原則禁煙(加熱式たばこ含む)
一、20歳未満の人は喫煙可能エリアへの立入り禁止(従業員含む)
一、屋内での喫煙は基準を満たした喫煙室でのみ可
一、喫煙室にはそれが分かるようにはっきりとした標識掲示が義務付け
問合せ:健康づくり課
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