人間が人間らしく生きるために、すべての人が等しく持っている権利、「人権」について考えるコラムです。
■自転車に乗るときの交通ルール
自転車は、幼児から高齢者まで幅広い世代が利用する便利な乗り物です。しかし、ルールを無視した危険な運転による交通事故が発生しています。
交通ルールの遵守は、道路を利用するすべての人たちの安全・安心の確保や誰もが自由に移動することのできる権利(交通権)の保護につながります。
交通権とは、国民の移動する権利であり、「居住・移転および職業選択の自由」、「生存権」、「幸福追求権」などの人権を集合したものと定義されています。交通権を守るためにも、自転車を運転する際にもルールを守りましょう。
では、自転車を運転するときには、どのようなルールがあるのでしょうか。
自転車は、道路交通法上では「軽車両」に該当します。そのため、原則、車道の左側を通行しなければなりません。例外的に、歩道を通行する場合には、車道側ですぐに停止できる速度で通行し、歩行者の通行を妨げるときは一時停止しなければなりません。
道路標識などにより、一時停止すべきとされている場所では、必ず一時停止しなければなりません。加えて、前方の安全確認だけでなく、歩行者や車に自転車の存在を知らせるためにも、夜間は必ずライトを点灯しましょう。
また、自転車は、軽車両のため飲酒運転は禁止であり、自転車を利用するすべての人は、自転車事故による被害を減らすため、自転車用ヘルメットの着用が努力義務となっています。幼児・児童を保護する責任のある人は、幼児・児童を自転車に乗せるときには、自転車用ヘルメットを着用させましょう。
市では65歳以上の人と小学生までの子どもに自転車用ヘルメットの購入費用を一部補助することで、自転車用ヘルメットの着用を促進し、頭部の保護と転倒時のけがを軽減し、事故防止と交通安全意識の高揚を目指しています。
自由な移動が私たちの生活にとって重要であることを改めて意識し、交通ルールを守りながら安全に移動できるまちを目指しましょう。
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