健康診断などでよく行われる尿検査は、尿中のたんぱく、潜血や糖などを調べ、様々な病気やその兆候を知る事ができます。
まず、尿たんぱくの検査ですが、腎臓に障害があると、尿中にたんぱく質が漏れ出てしまいます。高血圧や糖尿病が原因で腎臓に負担がかかり、たんぱく尿が出ている可能性もあるため、他の健診結果も確認することが大切です。異常の際に考えられる病気は、腎炎などの腎臓疾患、膀胱、尿管、前立腺の炎症などの尿路の疾患の他、発熱、激しい運動、妊娠時にも陽性になることがあります。
次に、尿潜血ですが、異常の際に考えられる病気は、膀胱や腎臓などの炎症、腎臓や尿管などの結石、腎臓・尿管・膀胱の悪性の病気の他、激しい運動などでも陽性になることがあります。
最後に、尿糖ですが、血糖値の高い場合や腎臓で糖が再吸収する働きが低い体質の人(腎性糖尿)などで陽性になる事があります。
以上のような尿検査で異常があれば、尿沈渣・血液検査・画像検査(腹部エコー・腹部CT検査)などの精密検査が必要となります。腎臓の疾患は、早期からの症状が分かりにくいため、定期的な尿検査を含む健康診断が望まれます。
問合せ先:貝塚市医師会
【電話】072-423-4130
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