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ほっスピタル・かいづか

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大阪府貝塚市

■アトピー性皮膚炎の診断と治療
日本皮膚科学会ガイドライン2021によりますと、「かゆみ」「特徴的皮疹(発疹)と分布」「慢性反復性経過」という3つの基本項目を満たすものをアトピー性皮膚炎と診断することになっています。
アトピー性皮膚炎の特徴的皮疹と分布に関しては、乳児期・幼小児期・成人期によって違いがあります。
乳児期の皮疹は急性病変が目立ち、頭や顔に始まり、しばしば体幹・四肢に下降します。幼小児期の皮疹は急性病変が目立ち、頸部や四肢関節部に多くみられます。成人期の皮疹は慢性病変が多く、上半身に皮疹が強い傾向があります。
アトピー性皮膚炎の治療方法としては、
(1)薬物療法
(2)スキンケア
(3)悪化因子の検索と対策
の3つが基本となります。

(1)薬物療法
まずはぬり薬が基本となります。現時点で、有効性と安全性において強く推奨されるのは、ステロイド・タクロリムス・デルゴシチニブとなっています。のみ薬は、抗ヒスタミン薬・シクロスポリン・ステロイド・漢方薬・バリシチニブなどが用いられます。また、最近は生物学的製剤とよばれる注射薬が登場し、高価ではありますが、治りにくい患者さんに対しても治療の選択肢が増えつつあるところです。

(2)スキンケア
保湿剤外用や入浴・シャワー浴が推奨されています。

(3)悪化因子
汗や服などの刺激、接触アレルギー、食物・吸入アレルゲン、細菌や真菌、ストレスなどがあり、それぞれ対策が必要です。

皮膚科部長:永尾淳

問合せ先:貝塚病院
【電話】072-422-5865

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