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【クローズアップ2】教育レポート 全国学力・学習状況調査(2)

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大阪府高槻市

■教育現場を見てみよう
◆個別と協働のサイクルでより深い学びへ
全ての子どもたちの可能性を引き出す「個別最適な学びと協働的な学びの実現」について研究している玉川小学校4年生での取り組みを紹介します。

・私がお答えします
栗原真帆教諭
◇受け身にならない みんなで成長
個別・協働両方の学習を充実させることは、一人一人が自分に合った学習方法を見つけたり、対話して周囲の協力を得たりする力を育てます。教員は、子どもたちが受け身にならないように、「やってみよう」という気持ちに寄り添い、子ども同士がつながりの中で学んでいく姿勢をサポートします。

◇個別・協働のイメージ

◇「やってみたい」学びを自分で計画
個別・協働の学習を組み合わせて授業が行われています。今回取材したのは、国語の授業の1コマ。「ストレスの対応法」をテーマに学ぶ初回の授業で、今後の学習計画を作成していました。
計画を自分で立てることで、主体的に取り組む姿勢が身に付きます。また自分に合った学び方、学ぶ内容や量を調整し、学習を進めることにもつながります。
今回の授業では、まず個別にタブレットで情報を集めて整理し、計画を立てます。そしてクラスの仲間と意見を交換し、自分の計画を修正。さらにクラス全体で発表することで、自分の考えと相手の考えを比較し、理解を深めていきました。

[個別]
・計画を立てる
「どうやって進めようかな」
タブレットなどを活用し、自分で学習計画を考え作成します。

[協働]
・意見交流

[個別]
・計画の整理
「これ、いいね!」
友達がどんな計画を立てたのかを見て回ります。良いアイデアは自分の計画にも取り入れます。

[個別][協働]
・発表

[個別][協働]
・振り返り
「こんな風に学習を進めるよ」
クラスのみんなに発表します。全員で共有し、さらに考えを深めていきます。

■個別・協働の授業デザイン
◆個別最適な学びのポイント
○主体性を育む
子どもには、学び方や学習の進み具合など、それぞれ個性があります。一律の指導ではなく、その子に一番合った方法で、かつ自ら学びを深められるように促すのがこの取り組みのポイント。
例えば調べ学習では、タブレットを使う、図書館で調べる、誰かに聞くなどの方法があります。どのように学ぶか、自分で考えることで、より深い理解へとつなげていきます。

Q.どうやって勉強を進めていますか?
「タブレットも使います」本城結愛さん
分からないことは先生や友達に聞いたり、タブレットを使って調べたりしています

「友達の意見も聞いて」松田和美さん
いいなと思った意見は取り入れて、学習の計画を立てています

◆協働的な学びのポイント
○対話を意識
さまざまな人と対話することで、異なる考え方が組み合わさり、より良い考えにつながることを目指しています。
対話のポイントは、相手の意見と自分の意見を比べ、似ている点や異なる点を理解すること。そして良い部分を取り入れるかどうか、考えるように促します。
各授業では意見交流やグループワークを積極的に活用。生き生きした対話から生まれるアイデアに驚かされることも多いです。

Q.みんなで話し合うことのいいところは?
「授業が分かりやすい」中西咲香(えみか)さん
隣の人以外にも聞ける時間があって、授業が分かりやすいです

「チャレンジできます」林田瑠菜さん
苦手な科目は友達に聞けるし、得意な科目は教えてあげられます

「新しい発見も」杉元心咲(みさき)さん
自分とは違う意見を聞けて、新しい発見があります

問合せ:教育センター
【電話】675-0398

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