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■強い繁殖力で近畿に急拡大 サクラなど樹木が枯死
サクラやウメなどのバラ科の樹木を食い荒らし、枯死させる特定外来生物・クビアカツヤカミキリの被害が広がっています。
市内では令和3年に、被害が初めて確認されました。また、令和6年2月時点で府内22自治体で被害を確認(右図)。繁殖力が強く、被害を食い止めることの難しさがうかがえます。
このまま拡大が続くと、市内のサクラの名所や並木が消失してしまう恐れがあります。
令和6年2月現在の近畿圏の被害分布図
・平成27年に大阪府南部で初確認。以後、府外でも被害が確認されています
※詳しくは本紙をご覧ください。
◆クビアカツヤカミキリの特徴 ※詳しくは本紙をご覧ください。
▽成虫
・体長2~4cmほど
・体は黒く光沢があり、胸部が赤い
・成虫の活動時期は6~8月
・生涯に約1,000個産卵
▽幼虫
・サクラなどの内部を主に食害
・幼虫1匹の食害範囲が広い
・フラス(木くずや糞の混合物)を樹木から排出(右写真)
・樹木内で2~3年かけて成長し、6月以降に成虫に
■樹木の所有者は対策を 費用の支援制度を創設
大切なサクラやウメなどが、被害を受ける前に対策を進めましょう。主な方法として次の(1)~(3)があります。
(1)ネット巻き
成虫の産卵防止と、万が一、既に被害があった場合の他の樹木への拡散を防止します。
(2)薬剤の樹幹注入
薬剤を樹木内に行き渡らせ、侵入した幼虫を駆除します。薬剤の効果は枝葉まで及びます。
(3)薬剤の散布
樹皮に複数回散布し、樹皮付近の幼虫を駆除します。薬剤の効果は散布範囲に限られます。
※いずれもクビアカツヤカミキリの侵入や被害を完全に防止するものではありません。ネットの素材や巻き方、樹種ごとに使用できる薬剤などについては、農林緑政課まで
◆支援の対象は(1)ネット巻き(2)薬剤の樹幹注入
対策のうち、樹木への(1)ネット巻きと(2)薬剤の樹幹注入に対する助成金制度を創設しました。被害を受けていない樹木への影響を最小限に抑えるため、助成金を活用して対策をしてください。
申込順300本
助成:上限10,000円/本(上限5本/件)
対象:被害を受けていないサクラ・ウメ・モモ・スモモを所有する人など
申込:5/27(月)~12/27(金)に窓口で
※作業着手前の申請と実施後の報告が必要。その他要件あり
▽もし見かけたら…一人一人の協力が必要です
市内全域で被害の「早期発見」と徹底した「早期対策」が必要です。被害拡大防止へのご協力をお願いします。
POINT
・フラスを発見したら市に通報
幹や根本にフラスがたまっている木は、幼虫による食害を受けています。見つけたときは、すぐに農林緑政課まで通報してください。
・成虫はその場で駆除
クビアカツヤカミキリを生きたまま持ち運ぶことは、外来生物法により禁止されています。必ずその場で、踏みつぶすなどして駆除してください(人体への害はありません)。
問合せ:農林緑政課
【電話】674-7402
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