■パパママのリフレッシュに気軽に立ち寄れる場所
子育ては慌ただしい日々の連続。ストレスや育児の不安を、1人で抱えていませんか?市内には、子育てをサポートする地域密着型の施設があり、パパママがほっこり、リラックスできる強い味方です。気軽に足を運んでみましょう。
◆地域の子育て支援拠点施設
カンガルーの森(子育て総合支援センター)のほか、保育所や認定こども園内に併設された5カ所の子育て支援センターと12カ所のつどいの広場(本紙右地図)。子どもが遊んでいる間に、保護者同士やスタッフと話ができて、悩み相談や友達づくりの機会にも。また一時預かりやおもちゃの貸し出し、イベントの開催など、施設ごとに特色があります。
◆見つけてみよう近くの施設
(1)阿武山たつの子子育て支援センター(阿武野2)
(2)平安女学院大学どんぐりの森(南平台5)
(3)ぱれっとひろば(大蔵司2)
(4)ぴーかぶー(郡家新町)
(5)どうぞのおいす(清福寺町)
(6)聖ヶ丘子育て支援センター(芝谷町)
(7)チャムきっずぱーく(古曽部町1)
(8)つどいの広場くすのき(梶原2)
(9)富田子育て支援センター(昭和台町1)
(10)ひろばひだまり(寿町1)
(11)ティピーおやこの広場(玉川2)
(12)津之江さくら子育て支援センター(津之江町1)
(13)キッズスポットかるがも(津之江町2)
(14)ファミリーポートたかつき(藤の里町)
(15)ハイネ(大塚町5)
(16)春日子育て支援センター(春日町)
(17)こっこひろば・庄所子育てすくすくセンター(南庄所町)
(18)カンガルーの森・子育て総合支援センター(北園町)
※詳しくは本紙をご覧ください。
■「地域の子育て支援拠点施設利用のメリットや魅力は?」「もっと子育てを楽しむためにどうしたらいい?」
・教えてくれたのはこの人!
大阪総合保育大学大学院 教授
大方美香さん
専門は、保育学・乳幼児教育学で、日本保育学会理事などを歴任。自宅を開放した子育てサロンを主宰するなど、子育て中の家族に寄り添う活動にも尽力
◆人にとって、対話は心の癒し
親と子が心身ともに、健やかに過ごすために「子育ては1人でやらない」と考えることが大切です。
昭和の時代は、子どもの数が多かったので、地域のつながりの中で育て合う環境がありましたが、今は子どもの数が減り、個の時代。私自身の子育てもそうでしたが、子どもと1対1の日々が、社会から孤立しているようで、つらく感じている人もいると思います。
そんな人こそ、地域の子育て支援拠点施設のような、人や地域とつながる場所が必要です。
人と対話して、社会の中で関わり合うことで、人は癒され、自分の存在を認められたと感じるものです。一緒に互いの子どもを見て、何気ない言葉を交わす、その時間が心の癒しになります。ここでは、子どもの話題だけでなくて、「あなた」の話をしていいんですよ。
▽おすすめポイント
1,他の家庭を知ることで、子育てに寛容になれる
2,環境が変わりリフレッシュ。冷静になれる
3,子どもの様子を客観的に見て育ちに気が付く
4,子育ての原点となる人間関係を築ける
◆子どもは年数ではなく必要な環境で育つ
他者の存在が必要なのは親だけではありません。低月齢児でも、子ども同士互いの存在を感じ、刺激を受けています。
育ちの面でも、人との交流が重要です。例えば、周りの人の「まね」をするという行動があります。「ご飯を食べる」「おもちゃで遊ぶ」などの他児の姿を「生きるモデル」として、見て学び、成長していきます。家の中だけで、たくさんの体験を積み重ねていくには限りがあります。必要な時期に必要な経験をしていけるよう、大人が環境を整えてあげると良いですね。親子がたくさん集まる地域の子育て支援拠点施設は、自然な関わりの中で触れ合いながら遊ばせてあげられるのでおすすめです。
乳幼児期に「泣いたらあやしてくれる」「お腹がすいたらミルクをくれる」などを繰り返すことで身近な人への信頼感を得て、愛着を形成していきます。大人になってからの社会性や自己肯定感に影響を与えるという研究もあるそう
●大方さんからパパママへメッセージ
地域の子育て支援拠点施設は、パパママもほっとひと息つける場所。
ときには、翼を休めに、止まり木のように訪れてみませんか。
<この記事についてアンケートにご協力ください。>