for children…
【2.自然と遊び学ぶ生きる知恵】
原点は、森の中を子どもと手をつないで歩く時間のここちよさ。
季節ごとの楽しみを見つけながら、ゆるりと過ごす。
自然とふれあいながら、暮らしに欠かせない火を囲んだ経験は、子どもたちへのさまざまな学びの機会となっている。
・たまねぎの皮染め
たまねぎの皮を鍋に入れ、たき火でコトコト煮出して染料に。持ち寄った布に絞りの模様をつくって浸し、色がついたらミョウバン液に漬けて色止め。シミが気になる服やバッグも一緒に。あとは干して乾かすだけ。これも自然から学ぶ経験則
◆暮らしとともにあった四季折々の経験でゆるく楽しく、心を豊かに
野山や川で遊び、お腹が空いたら火をたいてごはんを作り、染料となる植物を見つけたら草木染めを楽しむ。少し前までの日本では当たりまえだった生きる知恵。そんな活動を行う辻本さんは、「秋にはいも掘りや稲刈り、冬には漬物や味噌作りをすることもあります」と言う。辻本さんは、兵庫県の自然豊かな地域で生まれ育った。高槻でも、子どもと一緒に野山に行ったり、山で野草を摘んだりしながらの散歩を楽しむように。すると「一緒に行きたい」という保護者が集まり始め、今の形になったのだそう。
さまざまな経験を通じて、子どもは自然と向き合い、工夫する力を育んでいく。「親自身が楽しく過ごすことも大切」との辻本さんの言葉どおり、親は一緒に作業したり、子どもを見守りながら親同士のおしゃべりを楽しんだり。その様子を見て子どもは安心し、のびのびと遊びながら成長していく。
火は子どもはもちろん大人たちの心も結び、少し懐かしい暮らしの豊かさも思い出させてくれる。
・「火(ほ)が人を結ぶ」という意味を込めた「ほむすびの会」を約8年前から主催する辻本郁さん。「親だけが遊びに来て思い思いに過ごすこともある、ゆるい集まりです」
◆これもおすすめ!好奇心ふくらむ体験イベント
○夏休み子ども大学
市内在住の小学生を対象にした、学校では体験できない学びイベントが今年も!市内にある大学それぞれの特色をいかした講座はサイエンスと文化を楽しく身近にしてくれるものばかり。知的好奇心を刺激し、学習意欲を向上させてくれる。
平安女学院大学
・ここは壺屋さん!?壺に絵を描こう…7/20(土)
京都大学
・ペットボトル地震計をつくろう…7/27(土)
大阪医科薬科大学
・薬剤師さんに変身-こども薬剤師体験-…7/28/(日)
・からだの中はどうなってるの 透明な魚を使って体の中をのぞいてみよう…7/31(水)
関西大学
・紙で創る不思議 立体錯視の秘密を探る冒険…8/3(土)
・分子模型を組み立てて、目に見えない化学の世界を見てみよう…8/3(土)
詳しくは本紙21ページへ
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