(※上記文章中の写真につきましては本紙またはPDF版をご覧ください。)
9月は「認知症月間」です。高齢化が進む日本では近い将来、65歳以上の高齢者の約5人に1人が認知症になると予想されています。若年性の認知症もあり、誰もがなりうる病気である「認知症」ですが、事態を深刻に捉えず放置した結果、病気が重症化するケースも珍しくありません。違和感を感じた場合に、自分自身が、そして周囲が気づくことはとても重要です。
今回は、誰もが当事者になり得る「認知症」について特集します。この機会に、認知症という病を他人事ではなく、自分事として、一緒に考えてみませんか。
▽保険医療課では、より深く「保険」や「医療」に関する情報を発信するために、noteを始めることになりました。認知症に関する記事も掲載しています。ぜひご覧ください!
■役場職員に聞く!知っておきたい認知症のアレコレ
三宅町保険医療課の職員・柿川さん、渡邉さんにお聞きしました
Q:認知症と気づくサインや症状はどんなものがありますか?
A:元々きっちりした方が、片付けられなくなる…など以前とのギャップが出るというのはよく聞きます。
誰でも物忘れはすると思うのですが、認知症の場合は、忘れた事で生じる困りごとの質が変わります。忘れた後に自分で修正が効かなくなり、そのうち忘れたことすらも忘れるようになります。そうした困りごとの多さが認知症の特徴です。
Q:自分自身で気づくことができるものですか?
A:もちろんご自身で気づく方もいますが、基本的には周り人が気づいてあげることが重要です。
ご本人が、最近物忘れが多いなと認識しても、それだけでは認知症とはいえません。症状が進んでくると、ご本人も「アレ?」と思うことが増えますが、一方で「そんなはずがない」と放置してしまう事も多いです。
Q:早期発見のメリットはありますか?
A:早く気付くことで、自分自身やご家族がその後の生活を準備ができることが一番大きいです。
認知症の重症化に対する備えができます。認知症ではなく、他の病気の可能性もあるので、早期に専門医にかかって検査し、原因を調べるのがベストです。ただ、状況により症状のある本人を専門の病院に連れていけないこともある。検査の負担などを踏まえて、その後の関わり方を考えることにシフトすることもあります。
Q:自分自身や家族が認知症かなと思ったらどうすればいいですか?
A:医療機関の受診にハードルを感じる方は、地域包括支援センターや保険医療課にご相談ください。
症状や環境によって様々なケースがあります。どのような医療機関に繋げたら本人やご家族の負担を減らせるのか、一緒に考えることができると思います。また医療機関を受診後のステップとして通院や介護の問題もあります。生活を見守る中で、相談できる相手や支援者がいることは重要です。
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