■答:村長
(1)災害に強い村づくりは、これまでの事後対策に加え、今後は事前対策にも力を入れるべきと認識はしております。
本村の国土強靱化につきましては、令和2年9月に国土強靱化地域計画を策定致しました。
その計画において、地震、水害、土砂災害の対策及び避難対策の確実な実施。救助、救急医療活動等の迅速な実施。住民の生活に必要な行政機能、企業活動の維持。ライフラインの確保。二次災害の防止。地域社会経済の迅速な再建回復の六つの政策分野と、起きてはならない最悪の事態、リスクシナリオというそうでありますが、各施策分野で制定し、それを回避するための推進方針に基づき対応することとなっております。
この推進方針にもありますが、このたびの4月に行ったアンケート結果を踏まえますと、村民の医療の確保、食料等の安定供給、ライフラインの確保のためには、やはり国道、県道、村道の主要幹線道路の強靱化と整備促進が重要であると考えております。
引き続き、県、国への要望を行い、安心安全な道づくりに取り組んでいきたいと思います。
(2)村では、孤立集落が発生した場合を含め、災害対策については、基本的には上北山村地域防災計画、そして災害時職員初動マニュアルに基づいて対応することとしております。
地域防災計画には、孤立地区活動支援計画があり、孤立地区における状況の把握、外部との通信手段の確保、緊急救出手段の確保、緊急支援物資の確保、搬送等必要な対策について定めており、発生時には本計画に基づき対応することとなっております。
また、孤立地区対策には、行政が行う公助のほか、地域の皆様が助け合う共助も大切でございます。
福西議員からの提案でありました、自主防災組織の育成支援につきまして、重要性を再認識していただくため、村が募集しております自主防災訓練支援事業の申請をただいま行っております。採択されましたら、ご参加願いたいと考えております。
(3)大規模自然災害発生時における迅速な初動体制の確立は、被害拡大防止、被害者支援の迅速化、地域社会の復興には必要不可欠であると認識しております。
災害発生時には、迅速な初動体制を確立するため、早期に警戒体制を取り、災害対策本部を整え、指揮命令系統を明確にするとともに、関係機関と連携し現場把握と情報収集に努め、村民の皆様に迅速かつ的確に伝えていきたいと考えております。
そのためには、再確認のため、災害時における初動対応力向上のための訓練が必要であると考えておりますので、実施を検討し、職員一丸となって災害に対応できる体制を強化していきたいと考えております。
自然災害の被害を防ぐことは容易ではありませんが、村としてできる限りの対策を講じ、村民の皆様の安全確保に努めて参ります。
今後も村民の皆様と連携しながら、より効果的な防災対策に取り組んで参りますので、ご理解とご協力をよろしくお願い致します。
答:教育長
■(4)令和元年12月5日に自然災害に対する学校防災体制の強化及び実践的な防災教育の推進についての依頼がありました。
これは自然災害対応における児童生徒の安全確保において、気象災害、地震災害、火山災害、自然災害について対応、これまで以上に、学校防災体制の構築や実践的な防災教育の推進を図るものです。
やまゆり学園では、学校保健安全法に基づき、学校安全計画や非常災害対策、防災計画、危機管理マニュアルを作成しております。
人命と学校を守るため天災や人災に対し正確な判断と機敏な行動で対処できるよう普段から非常事態に備える心構えをしっかり身に付けるよう指導と訓練を実施しています。
教科道徳学活では、日常生活を主体的に行動できるように指導し、児童生徒の育成に努めております。
また、学校行事では、避難訓練を実施しています。訓練には不審者対応や地震訓練、火災訓練、防災訓練など、本年度やまゆり学園では、年6回予定しております。また、やまゆり保育園と合同実施をして、安全訓練に努めています。
学校が作成した防災計画は、危険発生時の役割分担や、学校の立地条件により、どんな危険があるかを明確に常に対応できるように計画されております。
事前には、校内の各部屋の責任をはっきりさせ、戸締りの徹底や、不審者を校内に侵入させないように施錠や防犯カメラでの監視対策をしております。
防災計画では、火災、地震、暴風、土砂崩れ、不審者侵入、けがや病気での緊急対応、校外行事への対応を策定しております。
また危機マニュアルでは、いじめ、不審者への対応、食中毒、食物アレルギー、熱中症、虐待対応、心のケアの対応、全国瞬時警報システムJアラート等の対応を策定しております。これらは学校と連携しながら毎年点検を行っております。校舎、学校の環境の安全確保のため、毎日の児童生徒の安全確保を図るため、やまゆり学園の施設点検に努めています。
やまゆり学園の老朽化した外壁や、施設整備の改修も来年度予定しております。
家庭と地域、関係機関の連絡を密にし、警報、雨量規制時には、家庭と素早く連絡をとり合えるようSNSを使い行動できるようにしています。児童生徒はバス通学ですので、教育委員会関係機関との連絡をとり安全な時間で送迎できるようにしております。緊急時、給食が作れない場合は、緊急食を2回分用意しています。また、災害に備えてやまゆり学園では、児童生徒のヘルメットを用意しております。
4月には169号線西原地区の崩土がありました。迂回路設定があり、通学10分程度のところですが、迂回路の使用では50分でした。通学困難を解消するため、ふるさとふれあい会館での分教室を実施し、学校の協力を得て授業や幼児の預かりにも取り組みました。保護者、学校、地域の皆さんの協力で乗り越えることができましたが、今後このようなことが起こることを想定しなければならないと思っています。
この経験を生かし、より家庭、学校、地域が連携をして、保育園児及び児童生徒の安全確保に努めて参りたいと思います。
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